茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

美しいキモノ 夏号

婦人画報の『美しいキモノ』夏号「きものMy Style」(p138-139)に掲載いただいています。
女優さんか職人さんがメインの着物専門誌に登場してよいものかと思いましたが、
同世代がお着物を愉しんでくれるきっかけになるなら!と協力させていただきました。


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ちょうどよいタイミングに錦鯉がみごとな水紋をつくってくれました!

右ページの単衣訪問着は家に伝わるアンティーク。
私が初めて海外にて茶の湯プレゼンテーションをしたスリランカ・コロンボにて着ました。

長襦袢や肌着も夏仕様に麻素材を身につけて三日間のお茶会をこなしましたが、
蒸し暑い南国の気候でも快適そのもの!
天然素材の威力!
この体験には本当に驚きました。

大ぶりの百合に青い蝶の大胆な友禅は、下前身ごろまでぐるりと一周贅沢に描かれています。
古いものなので大切に着ています。






こちらは、公私でお付き合い頂いている江戸小紋職人・四代目廣瀬雄一さん作の絽のお着物。

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鮫小紋に斜め竹の二重鮫技法、水色の裏しごき、
身ごろの模様があう絵羽仕立ての薄物は、まさに工芸品。

いつかは廣瀬さんの江戸小紋を。。。と夢えがいていましたが、この度出会ってしまいましたw

こちらも100年前の伊勢型紙で染めたものだそうですが、
まったく色褪せないどころか、とてもモダンです。


帯は、祖母が娘時代の1930年代にニューヨークを訪問した際に締めていたもの。
父親が外交官だったこともあり、建設中のロックフェラーセンターに登ったエピソードを懐かしく思い出します。



着物は国際親善の場で印象的に華やぎをもたらします。
来年には東京オリンピックもありますし、
訪日客を着物でお迎えできたらステキですね!
その際にはぜひ、その一枚にどんなストーリーが込められているかも説明して差し上げてください。
ただ美しいだけではない、伝統と技、文化そのものであることが感動となるからです。





ストーリーのあるクラシックなアイテムに、モダンを合わせるのが、
わたしの大好きなコーディネートです。
いずれ娘たちにも伝えていきたい、そんな着物をご紹介させていただきました。

『美しいキモノ』夏号は5月20日発売です。

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# by hoshinamachiko | 2019-05-20 06:00 | 出版物

鵬雲斎大宗匠

ご褒美のような日が来ました!🌸🌸🌸
茶道裏千家15代鵬雲斎大宗匠・千玄室様に、私の英語で茶の湯の活動を激励いただきました。


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ユネスコ親善大使でもあられる大宗匠は、茶道を通して平和の尊さを、国内外のさまざまな国際親善の場にて啓蒙し続けていらっしゃいます。御歳96才の大宗匠はバイタリティに溢れ、矍鑠とされ、この日頂戴したお言葉のひとつひとつが心に沁み入りました。


「茶碗を回していただく意味は、正面を遠慮する謙虚な気持ちの表現。人は前に出るからぶつかる。正面同士もぶつかる。自分を大切に一歩引くこと。そうやって人間関係は上手くいくのです。」


これは、この日大宗匠に教えていただき心に残ったお言葉です。


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安寧無事


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一期一会 一盌の茶味



茶の湯は言葉に頼らない究極のコミュニケーションです。五感の体験に国籍は問われません。お点前やしつらえの意味するところを英語で解説することで、どなたにも分かりやすく日本文化のこころと出逢っていただけます。



私の英語茶道のささやかな活動の源は、大宗匠が終戦以来、長年に渡り実践してこられた平和活動『一盌からピースフルネスを』への、心からの尊敬と賛同によるものです。


幼い頃から親しんできたお茶でしたが、子育てから少し手が離れた頃、改めて英語プレゼンという切り口で国際茶道文化協会の英語茶道教室に通い、一から学び直しました。


その後、森宗明先生のもと、明和会にて毎月英語プレゼンの御稽古をつけていただき今日に至ります。
その間に雑誌『なごみ』連載、そして初めての著書『英語DE茶の湯 こんなとき、どうする?!』(淡交社)を刊行する機会にも恵まれました。


まだまだ若輩ですので、精進をし、美しい日本文化のこころ、和敬清寂の世界を多くの方にお伝えできるように、少しでも世の中が平和になるように尽力していきたいです。

# by hoshinamachiko | 2019-04-10 18:06 | 茶の湯つれづれ

おもてなし雑感

懐石料理の原点は茶の湯にあると言われています。いっぷくの濃茶を飲み回し、主客が一体感を創り出す。この一期一会のハイライトシーンにむけてお腹を整えるのが懐石料理の由来で、懐に温めた石を入れ空腹をしのいだのがその語源です。シンプルな一汁三菜が、徐々に形を変え、贅を凝らしたもてなしの数々となりました。


ここは都内屈指の予約の取れない和食の名店。半年も前から予約を入れて下さった先輩にお連れ頂きました。入店時の心地よい緊張感、去り際の充足感と名残惜しさに、お茶事(ちゃじ。懐石、濃茶、薄茶のフルコースの茶の湯のおもてなし)に通じるものを感じました。ご一緒させて頂いた外国籍のご夫妻も大いに満足のご様子でした。





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さて、ここからは老婆心…。

一流をうたうならば、サービスを提供する方も少しだけで良いのでお茶のお稽古をしてほしい。日頃からきものを着ることも心掛けて欲しい。先人が辿り着いたもてなしの完成形=茶の湯。この世界にちょっぴり触れるだけでも、より質の高い和のホスピタリティに繋がっていくのでは?すばらしいお料理の数々だっただけに、サービスで画竜点睛を欠くのは勿体ないです。



お客さんも、食べログのランキングや点数に目をくらませず、時には辛口のコメントで主客互いに緊張感のある切磋琢磨を。これまたお茶に通じるという意味で、茶の湯は日本のおもてなしの原点であり究極だなぁ。とひとり納得してしまいました。




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# by hoshinamachiko | 2019-03-21 16:35 | 茶の湯つれづれ
学生時代より続けてきたお茶のお稽古。卒業、就職、結婚、出産、子育て…。趣味を手放さずにいられたことが、18年ぶりの”社会復帰”に繋がりました。家族の理解も大きく、とても感謝しています。

日経ARIAのインタビュー後半となる今回の記事では、家族を支える専業主婦から一歩を踏み出したきっかけ、その時感じていた不安やこれからの夢について取り上げて頂きました。

日経ARIAは、40代50代の女性向けのネット媒体。
お陰様で前半のインタビュー記事はアクセスランキング上位に!ありがとうございます!



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帯を締めて稽古場へ通うことは、日常から切り離された特別な時間で、どんなに忙しくても決して辞めたいと思ったことありませんでした。


まわりの人に喜んでもらえることが嬉しくて、ママ友や子ども達との小さな茶会からはじめ、少しずつ活動が広がり、この3年間で大使館や国際会議、海外でのお茶会、淡交社の連載や出版までさせて頂きました。



なかでも外国人のお客様とのご縁は、ときに思いがけない方向へ未来を導いてくれます。
ウィーン近郊のお城の城主ご夫妻にお茶をいっぷく差し上げたことがきっかけで、古伊万里再生プロジェクトが立ち上がりました。
オーストリア大使館の後援をいただき、日本とオーストリアにて展覧会を開く夢を実現するため、一般社団法人を立ち上げて準備を進めています。
これも全てお茶のご縁から始まりました。



小さなことから夢を一歩ずつ。
自由と充足感のある、これからの女性のいき方。
日経ARIAインタビュー後半は、そんな切り口で取り上げて頂いています。どうぞご覧下さいませ。



# by hoshinamachiko | 2019-03-13 22:51 | 出版物
日経ARIA創刊号の新コーナーanother STAGEトップバッターとしてインタビュー記事を取り上げていただきました。
かっこ『茶道と英語』を武器に〜」と、すごいタイトルですが(笑)三人の子どもを育てる専業主婦歴18年から、今のお仕事へと繋がる3年間の軌跡を、特にはじめの一歩を踏み出す不安やきっかけを中心に記事にまとめて頂きました。

お茶を趣味とされている方々のなかで、或いは専業主婦から一歩社会へ踏み出したいと思っている方に、私のストーリーが少しでも何かのヒントになるのなら幸いです。

上下に渡って配信されます。まずは前編をどうぞ。後編は三月に配信予定です。

# by hoshinamachiko | 2019-02-27 01:59 | 出版物