茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

伊勢神宮献茶式

伊勢神宮への参拝ならびに
茶道裏千家今日庵による献茶式へ参列いたしました。
当日はあいにくの小雨でしたが、
新緑はさらに色鮮やかで美しく、
神宮の懐の深さに心洗われました。


d0334837_10123582.jpg



私の大叔父である鷹司大宮司(平成29年6月退任)の話によりますと、伊勢神宮には式年遷宮を代表とする「常若(とこわか)」の精神があるそうです。



形あるものは必ず滅びる。
でも、次の世代に伝承し続けることで、
常に生き生きと永続を体現することができる。



伊勢神宮では、年間千数百回に及ぶ神様へのご奉仕が、
戦争の時も震災の時も、
1500年間に渡り一日も欠かされることなく
今日まで続いていています。



想像するだけでも圧倒されますが、
流れる空気はとても優しく穏やか…。
心清らかになる感覚は
参拝者のどなたも経験されることでしょう。



d0334837_10152125.jpg



神代、今にあり。


世界にも類を見ない、古くて新しい永遠の「かたち」。
日本の地理的、民俗的な特徴も多分にあるけれど、
自然と人間が共存共栄する、世界に誇れるサステイナブルなシステムがここに凝縮されています。



自然の恵みと共に生かされていることに、
ただひたすらに感謝をする祈り。
儀式を通して丁寧に表現される真心と
技の粋が結集する宝物の数々。
日本人が連綿と大切にしてきた「和敬清寂」の精神も、
全てここにありました。



記憶に新しいG7サミットでも
各国首脳が揃って参拝されたことは
歴史に残る象徴的な出来事でした。
戦前の国家神道への回帰など
全く的を得ない議論だと私は思っています。
母なる自然への敬虔な信仰心に国境はない。
人間として最も崇高でピュアな祈りであると思うのです。




d0334837_10164057.jpg








前日の外宮参拝に続き、
献茶式当日には、まずは内宮を参拝。
お伊勢さまには、あれこれ細々
お願いごとをしてはいけませんね。
お祈りは感謝のみ。
またここにこうして戻って来られたことは
文字どおり、有難いことです。




d0334837_10582252.jpg




献茶式では、雅楽と舞のお神楽、
そして裏千家坐忘斎お家元のお点前により、
濃茶と薄茶の御茶一服が神様に奉納されました。


d0334837_10320003.jpg


d0334837_10233708.jpg



お点前には人柄がにじみ出るものと教わりましたが、
正にそのようにお見受けし大変感銘を受けました。







d0334837_10240994.jpg




献茶式の後は、
神宮茶室の今日庵席にて心洗われる茶の湯のひととき。
美味しいお抹茶と和菓子、
お心入れのお道具の数々、
耳を澄ませばサラサラ流れる五十鈴川の流れ…。
神様に最も近い場所でいただくいっぷくの贅沢なこと!!




神宮茶室は、
松下幸之助発案で10億円をかけて寄進されたお茶室。
今日庵席は、例年、こちらの広間にてお釜を掛けられます。
また、春と秋には特別公開もされる貴人茶室は、
貴人口もご立派な、最も威儀の正しい茶室と言えましょう。
これまでにたった一度だけ、
常陸宮両殿下をお招きしてご使用になったのみだそうです。



d0334837_10364376.jpg


d0334837_11050416.jpg





さて、東京の日常に戻り、
夢を見ていたのかしらと思うほどのギャップ…。
いえいえ、全ては繋がっているもの。
繋げなければならないもの。
都会の真ん中での茶の湯にも、必ず意義があるはず。
自然、命、感謝。
日々の中で、もっと意識的にフォーカスしてみたいです。




d0334837_10213144.jpg




Attended the Ise Jingu shrine tea ceremony conducted by the Urasenke Grand Tea Master Zabou-sai. At the ceremony, a bowl of matcha was served to Kami - God of Sun, through the traditional ceremonial manner, followed by gagaku Japanese classic court music and dances.

With a deep spiritual atmosphere, Ise Jingu has been the pride and the symbolic faith of Japanese people for over two-thousand years. It is the center of Shinto, Japanese indigenous faith, maintained in its original form thanks to a unique retail of renewal.

While walking through the thousand-years old wood and the prayer for Kami, who is placed in a brand new shrine every twenty years for the last fifteen hundred years(!!), it is so natural to feel the gratitude towards the gift of nature and the linkage between the past and the future. There exists a very old but yet very new sustainable system of living with Mother Nature. https://www.isejingu.or.jp/en/

The same spirit underlies in the Chanoyu, Japanese tea ceremony - Harmony, Respect, Purity and Tranquility. These are what we are trying to express and share symbolically through a bowl of matcha.

# by hoshinamachiko | 2017-05-16 10:08 | 茶の湯つれづれ

葉山芸術祭2017

五月の連休中に葉山文化園ギャラリー蓮にて開催された
葉山芸術祭の特別企画
湿板光画家エバレット・ブラウン氏の
『日本の面影』作品展。
このイベントに合わせたトークイベント
ゲストスピーカーとして登壇させて頂きました。


d0334837_00444018.jpg



湿板光画家であり、
ジャーナリストとしても世界的にご活躍されているエバレット・ブラウンさんは、
日本文化に造詣が深く、
各分野に人脈の広いこともあり、
内閣府クールジャパン諮問委員
などの要職も歴任されています。


私は、エバレットさんとは
いま、変革の時代に、
伝統的な日本文化を再評価することで
新しい時代を切り拓くヒントとする
平成版の文化サロン「会所プロジェクト」立上げからのご縁があり、

伝統を引き継ぐ家柄の若い世代を
湿板写真にて撮影するシリーズ"The Japanese" にも
被写体としてご協力しました。







対談では、茶の湯について、その歴史を辿り、
時代に合わせてその役目が移り変わってきたことを踏まえつつ、
いま私が思うこと、
そして未来の茶の湯のあり方を模索しました。


d0334837_00451102.jpg



スピードの速い都会での生活において
茶の湯がどのような役割を果たせるのか。


グローバル時代にあって
日本以外の国の方々が何を期待し、
何を求めて茶室を訪ねるのか。
その普遍的な価値とは何か。



お稽古という言葉の語源である、
古事記の序文の「稽古照今」(古いものを学び、それを今に照らす)が指し示すように、
不確実な時代だからこそ、
伝統に立ち返り
そこからヒントを得ることの必要性。


それらから、私なりに導き出した
今ここにあるという感覚、
マインドフルネスをキーワードに
これまでの経験を交えながら
国際的な茶会や、ヨガと茶の湯などの活動をご紹介いたしました。



d0334837_16530580.jpg
同じく登壇された、梶井宮御家流家元の藤原素朝さんによるいけばなが、会場に華やぎを添えていました。




葉山や鎌倉エリアの文化サロンということもあり、
各方面でご活躍の方々にお集まり頂き、
たくさんの素敵な出逢いもありました。



また、
「茶道に対して、ぼんやりとしていたイメージを
言葉にしてもらえて、勇気をもらえました。」
との感想を若い方を中心に頂き、
同世代が持つ茶道への想いが表れていると感じました。






最後にこちら…


d0334837_00535923.jpg

d0334837_00541296.jpg


徳川将軍家の菩提寺、上野寛永寺葵の間にて、
エバレット・ブラウンさん撮影の私の肖像になります。
まるでご先祖様のようだと娘たちには言われましたが、
最後の将軍がご維新の際に江戸城を明け渡した後に蟄居されたお部屋での撮影でしたので、
そのような雰囲気が醸し出されているのも当然かもしれません。


幕末期の湿板写真という撮影法で
現代の被写体を撮ることで
日本の面影を感じ取ることができるエバレットさんの作品は
観る人をタイムスリップさせる不思議な力があります。
(撮影の秘話はあらためて!)



末筆ながら
連休中の貴重なひとときをご一緒下さいました皆様、
そして葉山文化園様に心より感想を申し上げます。
私自身にとりましても、
これから進むべき方向性を考える貴重な機会となりました。
ありがとうございました。




# by hoshinamachiko | 2017-05-05 00:05 | Events イベント
ほぼ日刊イトイ新聞の海外版Hobonichi Techo 2017に、
茶道の英文インタビュー記事掲載の協力をさせて頂きました。
記事では、英語にて
海外の方に茶の湯について分かり易くご紹介しています。


d0334837_13280103.png



発行元の株式会社ほぼ日は、
コピーライターの糸井重里さんが代表をされている
オンラインのクリエイティブ企業で
海外へ向けての商品展開や発信も積極的に行なっています。

中でも人気のほぼ日手帳は、
全国のロフトにて12年連続売上げナンバーワンを誇り、

その英語版のHobonichi Techo
世界83カ国で売上50万部の実績がある
とても人気の高いサイトです。


d0334837_08440367.png



昨年、ほぼ日手帳2017英語版のおまけページに
茶道についてのコラムを監修させて頂いた際、
打合せの席にて
私があまりにも色々なことをしゃべるものですから(笑)
編集のご担当者に
「1ページには収まりませんね…。特集記事にしましょうよ!」
とお声をかけて頂き、本企画は実現しました。


英語版の茶道インタビュー記事は前後編の二本立てで
本日発行の前半はこちらになります。
ぜひご高覧下さいませ。




d0334837_13211070.png



記事では、
従来のお点前解説ではなく、
茶道とは何か、その精神や見どころなど、
多くの外国人が関心を持たれる部分に光を当てました。

海外からのお客さまに質問をされるのも
この辺りではないかと考えたからです。


d0334837_13212948.png





敷居が高い、決まり事が多くて大変そうなイメージの否めない茶道かもしれませんが、
記事には私の30年分の茶道人生を詰め込み(!)
その魅力を分かりやすくお伝えしたつもりです。
懐石、濃茶、薄茶と進む茶事の流れをご説明しながら、
茶の湯って?その目的は?どこが見どころ?などを
海外の方に向けてご紹介していますが、
きっと多くの日本の方々にもご興味を持って頂けるのではないかと思います。


d0334837_13281960.png


お茶会や作法は全てコミュニケーションですが、
最も大切なのは五感をオープンにして楽しむこと。
日本文化の宝箱である茶道のいろはを
海外の方にご紹介する場面にて、本記事をぜひご活用下さい。

Hobonichi Techo2017 および
インタビュー記事の監修におきまして
お世話になりました株式会社ほぼ日のご担当者さまに
この場を借りて厚くお礼を申し上げます。


Gratefully announcing the issue of the featuring online article about the Japanese tea ceremony on Hobonichi, Japan's most popular daily planner. Tranquilitea collaborated with the Hobonichi to introduce the overseas readers what the Japanese tea ceremony is, by following the tradition with Machiko Soshin Hoshina. Hobonichi is one of the most popular planners in Japan and now has over half a million users around the world. The article comes in a two part composition. I hope you enjoy the beauty and tranquil essences of the Art of Japan through the article. The second issue is also coming up soon!

# by hoshinamachiko | 2017-04-12 13:16 | 出版物

徳川美術館

思い立って、名古屋へ春の遠足に。

20年前、新婚時代を過ごし、
長男を授かった甘酸っぱい記憶の土地には、特別な思い出があります。
当時お手伝いをさせて頂いた徳川美術館学芸部の皆様とも
嬉しい再会を果たせました。


d0334837_11585971.jpg


徳川美術館は、
尾張徳川家ゆかりの大名道具1万件を収蔵する美術館。
現在開催中の
『日本最大級の大名婚礼調度〜さちぎみ様のお嫁入り〜』展では、
江戸後期、近衛家から尾張徳川家へ嫁がれた福姫の
婚礼支度を一堂に集めた企画展を開催中です。(4/9まで開催中)
http://www.tokugawa-art-museum.jp/


d0334837_11592016.jpg


大変見応えがありました!

婚礼調度品は、今のお金で総額約50億円!
お籠は最高級仕様のロールスロイス級✨
21日をかけて京都から市ヶ谷(現在の防衛省)まで
700人のお嫁入り行列だったそうです。
道中泊まる先々、新調のお宿が用意され、
それはそれは雅なものだったでしょう。


d0334837_12070630.jpg

しかし、結婚後たった4年で
天寿を全うされたというお姫様😢

つい180年前の日本のお話です。




調度品には、日常の身の回りのあらゆる品々を、
福姫様のトレードマーク菊折枝紋蒔絵でお誂え。
大奥の様子は殆ど文献などには残っていないそうですが、
こうして残された品々から
当時の様子をいきいきと想像することができます。


d0334837_13145236.jpg



眉を剃り、お歯黒をつけ、
香を焚き染めた着物を日に5回お召し替えして、
貝合わせ遊びや聞香を楽しむ
祭礼行事が毎週のようにあり、そのお支度など、
福姫には70名の侍女
150名の男性役人が付いていたそう。

d0334837_13152746.jpg


烏の濡れ羽色に染めたお歯黒は鉄分補給にはなるものの、
柿渋のような味だそうで、
美のためにはガマン!だったのでしょうね💦

これも、つい180年前の日本のお話。




とあるご縁でお繋ぎさせて頂いた、
菊折枝紋蒔絵の碁盤、双六盤、将棋盤の三面は、
無事に徳川美術館へ里帰りすることとなり、
今回の展示にも新たな収蔵品として陳列されています。
蒔絵の模様から新しい学術的発見もあったそうです。

d0334837_12063608.jpg
写真中央段の三面。
今回、尾張へのお里帰りのお手伝いが出来ました



敷地内の宝芳亭にて
艶やかな雛御膳も美味しくいただきました!

d0334837_13172197.jpg

d0334837_12125897.jpg



三つ葉葵の御紋のお干菓子は
お社中の子供達へのお土産に

d0334837_13191838.jpg


オトナの春の遠足🌸✨
ぜひ足を運んでみて下さい。

I visited the Tokugawa Art Museum in Nagoya city, where I used to work as an curator assistant. Over 10,000 items of the breathtakingly gorgeous Shogun family's art collection, including the Japan golden-lacquered wedding collection (5 billion yen!!!) are stored and displayed. Worth visiting, so when you are in Nagoya, don't miss to drop in!

# by hoshinamachiko | 2017-03-08 22:14 | 茶の湯つれづれ
日本とのご縁の深い
駐日ヨルダン王国大使ご夫妻にご協力を頂き、
茶の湯を日常で楽しまれる
和やかなご様子を取材させて頂きました。


d0334837_10115555.jpg
同年代の夫人とは、お茶や子育て談義などで、いつも仲良くして頂いています。





ご夫妻は、大の日本贔屓。
20年以上に渡り日本で生活していらっしゃいます。
夫人は、大学時代には数寄屋造りを研究され、
最近では茶道のお稽古にもご熱心で
公邸でも気軽に茶の湯を楽しまれています。


d0334837_15380246.jpg



アラブと茶の湯。


一見繋がりのなさそうな両者ですが、
さかのぼること1300年以上、
はるかシルクロードを渡り
アラブのデザインや思想は
奈良時代に花開いた天平文化に大きな影響を与えました。

以来、正倉院の宝物は
いつの時代も人々の憧れであり
その意匠は茶の湯の世界にも
積極的に取り込まれていきました。


例えば、古帛紗や仕覆に用いられる裂地。
正倉院模様にある
「緞子(どんす)」の語源は、
ペルシャの織物である「ダマスク」です。
異国情緒とロマンを感じますね。




d0334837_08582074.jpg
大使夫人お見立ての茶碗は
大きさや質感もぴったり!
アラビア文字で「寿」など、
おめでたい言葉が書かれています。

文化は違えど
幸福を祈る気持ちは同じ…
因みに右から左へ読むそうですよ。






公邸に美しく飾られているアラブの美術工芸品
説明をうかがう程に
来客をもてなす おもてなしの心を
感じずにはいられません。

d0334837_09000126.jpg
手前は 客人をもてなすアラビアン・コーヒーセット
壁には 世界遺産ペトラ遺跡の絵画
映画インディージョーンズのテーマソングが聞こえてしまう…世代がバレますね(笑)


d0334837_09001819.jpg
アラビアン・コーヒーは
茶の湯と同じく、
心尽くしのおもてなし文化なのだそうです。
作法には客人への歓迎、
そして、契りを交わす社会的な象徴として
大変深い意味が含まれているそうです。




撮影後には
アラビアン・ランチを
ご馳走になりました。


d0334837_09312752.jpg
ラクダの毛で編まれた
透き通るようなガウンをお召しの夫人
美しい〜〜✨✨


d0334837_09313533.jpg


野菜やハーブ
オリーブオイルをふんだんに使った
ヨルダンのお料理の数々✨

d0334837_02370297.jpg
ペースト各種
レンズ豆、ナス、ナッツ、パプリカなど
いずれもオリーブオイルの香り高く


d0334837_02371907.jpg
ゴマの手作りパン


d0334837_02375064.jpg
パセリとスペアミントのサラダ
レモンが爽やかに


d0334837_10563427.jpg
葡萄の葉包み蒸し 中にはお米とハーブ
ほうれん草のペイストリー
ムギとナッツのコンソメ炊き などなど
いずれもとっても美味!!


d0334837_02392022.jpg
デザートには
ローズウォーターの香るババロア
乾燥ナツメやナッツ
焼き菓子や果物など



ため息の出るほど細かく美しい
寄木細工のボックスには
ピスタチオの焼き菓子がぎっしりと!!
d0334837_10032358.jpg

d0334837_09192134.jpg

ちなみに箱根の寄木細工とは
製作の工程が異なるそうです。
当時伝わった品物から
日本で新たな技法を生み出したのでしょうか…





茶道をこよなく愛する
造詣の深い夫人とは、
ご一緒する度に
とても豊かな時間を過ごさせて頂きます。

夫人にとってお茶を点てるひとときは
イスラムの祈りにも通じる
心穏やかな大切な時間なのだそうです。



そして

ヨルダン、シリア、パレスチナは
言語、風土、食べもの、宗教など
文化圏としてひとつであり、
国境線はあくまで政治的な線引きとのこと。

大使夫人はじめ、多くの人々が
シリアの凄惨な現状や
イスラムに対する偏見に胸を痛めていることは
私たちにも十分に想像できましょう。




シルクロードで繋がる
アラブと日本。


今日みる
混沌とした世界情勢を理解するためにも
互いに文化の交流を続けることは
とても大きな意味があることだと
私は感じています。



d0334837_10115555.jpg

ハダド閣下とシーファ夫人
お忙しい中のご協力を
誠にありがとうございました。

本取材は
なごみ6月号の特集に掲載予定です。

# by hoshinamachiko | 2017-03-05 10:00 | 出版物

Business Times英字新聞掲載

今年2月、スリランカの首都コロンボにて
熱狂のうちに初開催された日本博2017
会期中の三日間を通して席主を務めさせて頂きました
地元ビジネス紙に掲載されていました!


d0334837_19003206.jpg


スリランカ仏教のお坊さまに
一碗を差し上げた時のシーン。

紙面トップにも茶会の写真が掲載され
現地での関心の高さを実感しました。


d0334837_14303680.jpg


帰国後、早速お稽古にて子ども達にも報告。
日本で大切にされてきた伝統的な文化が
世界中の人から
驚くほどリスペクトされていることを伝えたくて。




# by hoshinamachiko | 2017-02-21 13:00 | 出版物

お客さま

今日はアイスランド大使館よりご紹介の
特別ゲストがお見えになり、
完全英語版のお稽古となりました。


d0334837_09062081.jpg


奥様は政治家で、大統領選にも立候補された
アイスランドのヒラリー・クリントン✨
お優しいご主人さまはフードジャーナリストであり
六人のお子様の主夫でもあるそう。
ベッカムに似ててかっこいい♪



露路を抜け、にじり口を通って
四畳半の茶室へ…。


一期一会を大切に
和敬清寂を表現する
茶会の目的をご説明しつつ
五感で味わう
静かなひと時を過ごして頂きました。




私も含め、いわゆる帰国子女でなくても、
伝えたいことがあれば
その思いが強いほど
自ずと英語力も上がります。


「なぜ日本で漢字が使われているの?」
との難しい〜ご質問に対して、
日本という国の成り立ちと中国との関係を
歴史をさかのぼって簡潔に説明してくれた
女子大生のAちゃん。

目を見て、笑顔でしっかり自己紹介をできた子ども達。

みんな小さな外交官✨
日本にいながらできる国際交流です。


# by hoshinamachiko | 2017-02-21 09:03 | 茶の湯つれづれ

大徳寺瑞峯院 茶会

京都・大徳寺瑞峯院 安勝軒にて
濃茶席の亭主をさせて頂きました。

d0334837_10191978.jpg



当日は一面雪化粧!!

d0334837_10440393.jpg



この度のお茶会は、
若い世代に本物体験をお届けすることが目的にありました。
将軍献上品であった抹茶の製法にこだわる京都・孫右エ門さんによる企画で、
庭園デザイナーの烏賀陽百合さんによる石庭の楽しみ方の解説と
私の茶席というコラボレーションは、まったく新しい試みでしたが、
日頃お茶会に馴染みのない方々にも多くお集まり頂き、とても喜んで頂けました。




d0334837_10492475.jpg



大徳寺に数ある茶室の中でも
唯一の逆勝手という
由緒あるお茶室にて
濃茶を練らせて頂きました。


d0334837_10514683.jpg



d0334837_10503865.jpg

まるで古からのお遣いのように
立ち昇る釜の湯気

真冬の厳しさの中に
確かな春の足音を探す
如月ならではの風情を感じました。




d0334837_10550945.jpg


圧倒的な場の力を借りて
悠久の歴史を体感する贅沢なひととき

やっぱり京都は茶の湯の聖地です!!



ご参加下さいました皆さま、
誠にありがとうございました。
今後も、本物を五感でご堪能いただける場を
京都と東京にて企画して参ります。



#京都 #大徳寺瑞峯院 #茶会 #kyoto #teaceremony #tranquilitea #hoshinamachiko

# by hoshinamachiko | 2017-02-11 09:36 | Events イベント

TATAMI TOMORROW

スリランカ日本博2017では、
茶道ワークショップと共に畳ワークショップが開催され、
私も通訳として少しだけお手伝いをさせて頂きました。


d0334837_14451289.jpg


d0334837_14413583.jpg


d0334837_14422572.jpg


お世話になりました畳屋道場さんが、
この度、(株)資生堂の協力のもと
畳文化の明日を創造する
TATAMI TOMORROWプロジェクトをキックオフされます。


d0334837_14425684.jpg



スリランカの茶会では、とても贅沢に、
青々とした最高級の畳を快く敷いて下さいました。
現地で、茶の湯と日本のおもてなしの心をお伝えできたのも、
本物の畳の存在感によるところは絶大でした。


d0334837_14535999.jpg
お花とお香を飾る台に困っていたところ
あっという間に段ボール箱を畳敷きの花台に!
職人さんってすごいなぁ!





茶道、華道、香道、柔道、合気道…
「道」とつく日本の伝統的な文化は畳の上で行われ、
日本の精神性は畳の上で育まれてきた
と言っても過言ではないでしょう。


しかし、残念なことに畳は年々その数を減らし、
しかも国内シェアの八割は海外産の安い畳。
流通しているものの多くはケミカルな添加物に汚染され、
畳の上でアレルギー症状を訴える方も少なくないそうです。
これではせっかくの畳が、本末顛倒なお話です。



夏は涼しく冬は暖かく、
い草の香り高くふかふかな気持ち良さ…
どこかノスタルジックな感覚も幸せです。
畳の文化を廃れさせるわけにはいきません。



d0334837_14485601.jpg


い草のルーツはインド・スリランカ。
日本への流入は4000年前の縄文時代にまで遡るそうです。
先日のスリランカ日本博でも、
多くの方が関心を寄せておられました。


d0334837_14494509.jpg



TATAMI TOMORROWでは、
伝統的な畳文化の新たな挑戦が始まるそうなので、
わくわくしながらおじゃましてみようと思います。

2月24日(金)18:00〜 銀座資生堂ビル3階にて
入場無料 要申込 http://www.tatamiyadojo.com/

# by hoshinamachiko | 2017-02-08 14:10 | Events イベント

スリランカ日本博2017

スリランカで初めての大掛かりな日本博
三日間に渡り茶道ワークショップを致しました。


d0334837_14530335.jpg


会場はコロンボ市内のBMICHビジネスセンター。
連日、数万人という来場者の多さに加え
テレビ中継や新聞報道など
国を挙げての関心の高さを
熱気とともに実感いたしました。



d0334837_19540343.jpg
茶道ワークショップの様子は
Business Times on Sunday紙に掲載されました。





d0334837_15585497.jpg


d0334837_15555771.jpg


d0334837_22320972.jpg




こんなにも超親日国が世界にあるのかと思う程、
人々は大きな期待と好奇心、歓びとともに迎えて下さり、
私も大変感激いたしました。




d0334837_17430816.jpg
どのお席も満員のお客様!!




ワークショップでは
茶道の歴史、こころ、芸術性などについて
英語でプレゼンテーションさせて頂き、


d0334837_20555239.jpg


d0334837_14511660.jpg




その後、お客様を茶席にお迎えして
こころを込めて
薄茶を一服お点てしました。



d0334837_20511870.jpg
毎回、お点前に引き込まれるかのように、
喧騒から一転、静寂に包まれて






現地ローカルのお客様のほか、
在スリランカ日本大使夫人の菅沼様
スリランカ仏教のナーヤカ師様
「おしん」で絶大な人気の
女優 小林綾子さんらを来賓としてお迎えし
精いっぱいのおもてなしをさせて頂きました。



d0334837_16550300.jpg



茶道の精神性は仏教と密接に関わりがあります。
一期一会、和敬清寂、輪廻転生。
スリランカ仏教の伝道者であるナーヤカ師は、
茶道は心の平穏のために行われることを
シンハラ語でお話し下さいました。


d0334837_18234462.jpg


d0334837_18232163.jpg
お軸は「和敬清寂」- 茶道の大切な四つの精神
京都・大徳寺弧篷庵ご住職小堀敬亮様のお筆
国際交流の茶掛けにと認めて下さいました






おしん」は今でも大人気!

d0334837_16591435.jpg


d0334837_18514906.jpg


私も小林綾子さんと同年代なので、
おしんに間違えられてか、撮影の長蛇の列が😅
ごめんなさい、おしんではありません…💦


d0334837_19051863.jpg
女優の小林綾子さんと






日本語をお勉強している学生さんの多いこと!
たくさん話しかけて下さり、とても嬉しかったです。
皆さんのキラキラとした目が印象的でした。

d0334837_19363309.jpg


d0334837_19410226.jpg






日本からスポンサー協賛として
虎屋様に羊羹とお干菓子を
伊藤園様にはお抹茶をご提供頂きました。


d0334837_17342067.jpg



d0334837_17010354.jpg



d0334837_17303256.jpg



こちらも大変な関心の高さで
三日間を通して試食も大人気でした!


d0334837_17554089.jpg


d0334837_17582543.jpg


ご紹介するからには本物を。
虎屋様と伊藤園様には
EXPO茶会に大きなお力添えを頂き
誠にありがとうございました。








お点前の後には質疑応答の時間を設け
抹茶の製法、飲み方など
様々なご質問にお答えしました。



d0334837_21022794.jpg


中には "Are you a Geisha?" という質問も!

はい、芸者ではありませんが、
お茶を点てるという意味では
少し関係がありますね。







茶道に続くかたちで
通訳として協力させて頂きました。


d0334837_18145751.jpg


い草はインドやスリランカが原産。
日本との歴史は縄文時代にまで遡るそうです。

茶道、華道、柔道、剣道...
日本文化に畳は不可欠。

ワークショップでは
品質の高い、本物の畳づくりのための製作実演と
スリランカにおける畳生産の可能性についてレクチャーがあり
現地の方々から質問や反響がたくさん寄せられました。



d0334837_18163701.jpg






茶道や華道のワークショップのほか
黒澤映画やアニメなど日本映画の上映
ポップカルチャーのステージ
相撲、和太鼓、阿波踊りなど
日本文化のお披露目となる大掛かりなイベントとなりました。



d0334837_17403897.jpg


d0334837_17393984.jpg


d0334837_20234932.jpg




私にとりまして、
初めての本格的な海外遠征でしたが、
歴史的にも繋がりの深いスリランカとの友好に
少しでも貢献できたのなら
この上なく光栄です。


d0334837_18025050.jpg
Flower by HIROKO TAKEDA


茶道を通して、言葉や文化を越えた、
普遍的な価値を引き出せることを
多くの方々との交流から確信できました。



スリランカの皆様、
大使館はじめ在コロンボの日本人の皆様、
EXPO関係者の皆様に
この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
ありがとうございました。


d0334837_07391587.jpg


Japanese Tea Ceremony Workshop Info
Japan Expo Premier 2017 Sri Lanka
Japanese culture workshop - tea ceremony
Date Feb 3,4,5
Time 12:00/14:00/16:00 (on 5th 12:00/14:00)
Venue BMICH
Tickets Free
Website http://www.jx-premier.jp/sp/index_e.html


# by hoshinamachiko | 2017-02-06 14:48 | Events イベント