茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA
茶の湯でアートするプロジェクト、パリ、ミラノ、オクスフォードを巡回中の『ARETHE(アレテー)2017』公式ブックレットに、茶会の道具組みの面白さについて英文寄稿をさせて頂いています。


アレテーは、伝統ある日本の茶の湯文化を現代に生きるアートとして捉え、世界に発信するフェスティバル。現代アート(Are)と茶の湯(The)の融合を、ヨーロッパにて発信する体験型のイベントです。
(会期は2017年9月11日〜11月11日まで。Paris・Mizenギャラリー主催)



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日本文化への関心が高まるヨーロッパですが、多くの方にとって、茶の湯はまだ未知の世界。アレテー主催のMIZENギャラリーさんは、「作品の魅力は展示だけでは伝わらない。「道具」として「体験」する機会が必要」と考え、昨年よりEUを巡回するARETHE(アレテー)フェスティバルをスタートしました。



茶道具の大きな魅力は、お点前というプレゼンテーションによって、五感を通した体験という新たな命が吹き込まれるところにあります。ただ視覚的に鑑賞するだけではなく、人が集う茶室という場で、もてなしの道具として使われることで、日本で育まれた感性を凝縮して体験することができます。そして、そこで得た感動はいつまでも心に温かな余韻を残してくれるところに、文化を超えた普遍性があると私は感じています。


茶の湯という、日本古来の文化とアート鑑賞法を紹介する活動は、パリ市およびユネスコの賛同も得て、現地での大きなうねりとなりつつあります。
今回より開催地をEUの他の地域にも広げ、イタリア・ミラノ、イギリス・オクスフォードでも巡回イベントを行っています。


私も、このような機会はとても意義のあることだと思い、微力ながら日本から応援のメッセージをお届けさせて頂きました。




ARETHE2017の詳細につきましては、こちらまでお問合せ下さい。
Parisから始まる新しい茶の湯を体験。お近くの方は是非遊びにいらしてみて下さい。




# by hoshinamachiko | 2017-09-27 08:24 | Events イベント
陶片コレクションとの出逢い

粉々に砕かれた伊万里焼の陶片たち。このショッキングな写真は、ハプスブルク家の血族、ウィーン北部ロースドルフ城主である旧侯爵家に伝わる古陶磁コレクションの一部です。お城は第二次大戦時の侵攻により大きなダメージを受け、日本から輸出された古伊万里焼をはじめとする陶磁器コレクションはこのような無残な姿となってしまいました。

陶片は歴代の城主のご意向で今でも大切にされ、お城の美術館にて戦争遺産として一般公開されています。歴史の証人、平和のメッセンジャーとして強烈な存在感のあるコレクションですが、今のところ日本人も含め、その存在はほとんど知られていません。




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この夏、私は、数奇な運命を辿ったこれらの古陶磁コレクションを訪ねにオーストリアへ旅立ちました。




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私とこの古陶磁コレクションとのそもそものご縁は、2015年秋、在京オーストリア大使公邸にて当時の駐日大使のお姉様にあたる城主ピアッティご夫妻をウィーンからお迎えし、還暦の茶会をさせて頂いたことに遡ります。




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初来日のピアッティご夫妻
前オーストリア大使ご夫妻と
公邸のお庭で野点
この時初めてコレクションについてお話をうかがいました






陶片コレクションの物語


東京のオーストリア大使公邸にて私が亭主をさせていただいたお茶会の席にて、ピアッティ氏はこんなことをお話し下さいました。



ピアッティ家は、熱狂的な磁器蒐集で有名なドレスデンのアウグスト強王の臣下にゆかりのある貴族の家系で、


近代以降はウィーン北部の古城に移り住み、そこに日本の古伊万里をはじめ、東洋や西洋の貴重な陶磁器を蒐集し、城内を美しく飾る調度品として大切にしてきたこと、


それらが第二次大戦時の旧ソビエト軍による城の接収の折に破壊の限りを尽くされ、大きなダメージを受けてしまったこと、


壊されてもなお、今日まで大切に守り伝えてきたこと、


戦争遺産として城の美術館にて展示されているが、訪れる人は少なく、学術的な裏付けもないまま今日に至っていること。。。




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城主夫人と美しい古城の間にて




後日写真も送って頂き、その無残な姿に私は言葉にならない哀しみを覚えました。同時に、長く大切に保管されてこられた先代や当代のご城主に敬意を表し、日本人である私に何かできることがあるのではないかという強い衝動に駆られたのです。




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壊された陶片の筋状の展示が
美と破壊、戦争と平和のメッセージを放つ






ロースドルフ城を訪ねて

古城はウィーンの北60キロに位置し、車で一時間程度で到着しました。
道すがら目に飛び込む田園風景は本当に美しくのどかで、とても楽しいドライブでした。



城主のピアッティ様は、ハプスブルク家に血縁を持つ中世以来の領主です。現在はその広大な敷地でオーガニックBIO栽培の農作物を生産され、お城とそこに伝わる宝物の数々を大切に管理されていらっしゃいます。




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古くは11世紀に建造の古城

最近の大改修は1800年代




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エメラルドブルーを基調とした美しい寝室



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広間の眼下には広大なお庭 その先には穏やかな田園風景






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お城の中の教会は今も地域の中心的存在



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泊まらせて頂いたお部屋
天井が高くピアノの音色が響きます



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中庭の噴水は なんとプールに!



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伯爵はオーストリアのオーガニック農園の先駆者

一面のフェンネル畑!いい香り!




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たわわに実ったオーガニックの洋梨



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隣りのビレッジはBIOワインが有名
三角屋根のワインセラーは千年の歴史







陶片の間



今でこそ、のどかな田園風景ですが、中欧一帯は度重なる侵略の歴史でもありました。

そして、ヨーロッパの王侯貴族にとても人気のあった伊万里焼のコレクションでしたが、ロースドルフ城では第二次大戦末期に旧ソビエト軍の侵攻にあい、壊滅的に破壊されるという悲劇に見舞われました。




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戦後70年以上にわたり、その無残な姿にも関わらず、

城主一家はそれらを戦争遺産として大切に継承し、美術館として一般にも公開しています(夏季限定。要予約)

それらは床にストライプ状のユニークなインスタレーションで展示されています。






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展示室の壁はあえて侵攻の傷跡を残す
壁にはロシア語の看板



戦争と平和、美の創造と破壊。
すべてを超越し融和へ向かう決意。
ウィーン北部の要塞を兼ねる小さな古城にて、数奇な運命を辿った日本の磁器たちは、私を惹きつけて止みません。



このままにしておいていいのかしら...。

静かな古城の人知れぬ展示には、私を突き動かす強い何かを感じずにはいられませんでした。




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お礼の茶会


滞在の御礼にいっぷく点てさせて頂きました。



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今回の旅に同行してくれたのは、学生時代からの旧友で書家の皆川彩雨さん。
ベルリン芸術大学で教鞭をとる彼女が、古城でのお茶会のために和敬清寂を認めてくれました。


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古伊万里再生プロジェクトの設立


陶片の存在を知って以来、遠くヨーロッパの王侯貴族に愛された日本のやきもののロマンと、戦争のもたらす悲惨さを、平和な日本に暮らす、戦争を知らない私のような世代と共有したいと強く思うようになりました。

そして、可能な限りアクションを取り、自分に何かできることはないかと模索し続けました。



これまで日本文化とはさほど馴染みのなかった城主夫妻には、やきものの完璧な姿をよしとする西洋文化に対して、日本には「わび(=不完全の美)」という感性があることをお伝えしました。



破片のように壊れてしまったものに対して慈しみと物語を紡ぐ感性であり、また、継ぐことは新たな感動を生む。多くの方の共感を得る可能性が高いこともお伝えし、ご賛同を頂くことができ、両国にて展覧会を目指すプロジェクトを発足させました。




そして、大変嬉しいことに、私と同じ熱量で感じ入って下さる専門家の方々と繋がり、2018年春には日本から初めての学術的な調査のため研究者チームの派遣が決まり、東京での展覧会も決定いたしました。


詳しくは、日墺共同の古伊万里再生プロジェクト公式ホームページをぜひご覧下さい。



世界は再び混沌としてきました。

歴史が語る戦争の悲惨さを、陶片の間にて示し続けてきた城主夫妻の素晴らしい感性と先見の明に敬意と感謝すると共に、

このプロジェクトを通して、文化・芸術の素晴らしいさ、過去の歴史と平和について、戦争を知らない若い世代とともに国境を超えて考えるきっかけにしたいと考えています。


ご支援のほど何卒よろしくお願い致します。



お問合せ、詳細はこちらまで!

日本オーストリア友好150周年記念事業

古伊万里再生プロジェクト



公式ホームページ



公式ふ



公式ツイッター






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ロースドルフ城のHPはこちら



The antique Imari collection from the medieval, treasured at the Loosdorf Castle, Austria. What makes it remarkable is the immense amount of shards. The beautiful antique porcelains were badly destroyed during the WW2 when the Russians invaded the castle. The broken porcelain collection is a message of peace. We are the international volunteer project team sharing the story of Loosdorf’s broken porcelains world-wide by academic researches, cultural events and exhibitions at Tokyo (Oct. 2020 to Jan 2021 at the Okura Museum) .

http://www.roip.jp



# by hoshinamachiko | 2017-08-13 15:45 | 茶の湯つれづれ

抹茶のロマネ・コンティ

抹茶は、最高級の緑茶の粉末ですが、

茶葉が畑でどのように育てられ
どんな知恵と工夫があり
同じ緑茶でも、煎茶や玉露とどこが違うのか。
茶道を嗜む人でも
実際に碾茶(てんちゃ。抹茶のための茶葉)の畑を訪ねたり、手摘みを体験することは
残念ながらほとんどないのが実状です。


かく言う私もその一人でして
抹茶の生産者さんとの接点は持てないものかと
素朴な疑問を抱きつつ
なかなか機会に恵まれずにおりました。


海外の方に、
英語で日本の茶道をお伝えする活動をしておりますと、
世界中でその人気を高めているmatchaについて
必然的に、製法やこうのうを質問されることが度々あります。
そんな時は、本などから得た知識をお伝えするに留まり、
実感がこもらず、正直なところ、もどかしさを感じておりました。



そして!
ついに!!
抹茶の生産者さんを訪ねる機会に恵まれたのです✨✨

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行き先は、京都茶舗『孫右エ門』さん。

昨秋、東京・青山DORMEUILサロンでの茶会

今年二月の大徳寺瑞峯院様での濃茶席など、

本物志向の方々、若い世代に向けた、

茶の湯のご提案をコラボするなど、

志同じくさせて頂き、大変お世話になっております。


「今年のお抹茶の出来栄えを、ぜひ見に来てください!」


と、嬉しいお声をかけて頂き、

思い切って新幹線に飛び乗り、京都へ。

宇治茶の畑を訪ねに行って参りました。




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江戸時代より続く茶園のオーナー太田さんご夫妻
とっても仲良しで素敵なカップルです✨






◯覆いをかけた茶畑

抹茶は、緑茶の茶葉を石臼で挽いたもの…とだけでは表しきれないほど
手塩にかけられた工程で成育されます。

抹茶にするために育てられる茶葉は、
碾茶(てん茶)と呼ばれ、
春に覆いをかけて
日光を極端に遮ることで
新芽は柔らかくなり、味と香りが凝縮した
最高級の茶葉となります。

ペットボトル詰めの緑茶をはじめ、
ちゃばの多くは年に二度、三度と収穫されるところ、
てん茶は、茶の木の樹齢と品質を守るため
その収穫を年に一度だけに留められています。
ここで、まず、抹茶の希少さが理解できます。



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江戸時代より代々続く京都の茶舗「孫右エ門」さん。
昔ながらの製法にこだわる抹茶を生産しておられます。



覆いをかけることで、
根で生成されたうま味成分のテアニンが、
そのまま葉のすみずみまで行き届きます。


日光をさんさんと浴びせる煎茶の場合、
テアニンは渋み成分のカテキンに化学変化をしますので、
この点で、お味に大きな違いが生まれます。


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日光を遮断された碾茶は生育もゆっくり。
そのため生産量が非常に限られるので
ここでもまた、抹茶は希少な食品と言えます。
茶葉は、まるで赤ちゃんの肌のように柔らかくてツヤツヤ✨


同じく茶葉に覆いをかける玉露も
覆う期間が短く、また、手もみの工程の有無といった
生産工程に、碾茶との違いがあります。


ただし「緑茶」というくくりでは、
煎茶も抹茶のための碾茶も同じ品種の木であり、
もっと言えば、紅茶やウーロン茶とも同種です。
紅茶は発酵茶、ウーロン茶は半発酵茶ですが、
緑茶は発酵をさせないように、収穫後ただちに茶葉を蒸すところに違いがあります。





茶の木は樹齢数十年、
なかには数百年というものもあるそうで、
お茶農家さんでは古くから

「植えた当初50年は煎茶で、
次の50年で碾茶(抹茶にする)で採りなさい」

と言われているそうです。
抹茶に使う茶葉は樹齢の高い木が適するということですね。
益々ありがたみが増してきます。


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覆いの下はひんやり涼しくて、マイナスイオンたっぷり。
高濃度酸素と葉緑素のヒーリング効果で心身が癒されます✨




お茶の木に覆いをかけて
茶葉にうま味成分を残すという工程は、
400年前には実用されていたそうです、
より美味しく、より色鮮やかな抹茶を求めた
こだわりの強い当時の茶人たちと、
彼らの高い注文に応える形で
生産者が試行錯誤した様子が蘇ります。



こちらの農園では、
今では珍しくなってしまった昔ながらの手摘みで、
一枚ずつ、丁寧に茶葉を収穫します。
効率化と人手不足で機械化が進んでいるそうですが、
やはり一枚ずつ手積みする方が、茶葉が傷つかず、味も損なわれないそうです。

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ベテランの手仕事!

瞬時に新芽を見分けてテキパキ手早い!!

お茶の葉にはアクがなく、天然の油分で摘む手もしっとり潤います






◯茶葉の加工


収穫された茶の葉(てん茶)は、
その日のうちに蒸しと乾燥の工程を経て
水分を5%にまでカットさせた
パリパリ状態の(あら茶)にします。
煎茶や玉露のような手もみ乾燥はしません。


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工場内は蒸らしと乾燥の工程で室温が50度にも上がります。
お茶の香りが充満していて幸せ♪




出来上がったパリパリ状態の茶葉は
驚いたことに、このままでも美味しくいただけちゃう!
旨みたっぷり!!
かつお節みたい!!


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このパリパリ状の茶葉(あら碾)に、
お茶選りという、更に気の遠くなるような作業が施されます。
軸や茎を選り分けて、
実際に抹茶として頂く葉の中心部のみにします。


茶葉は湿気を嫌うため、
部屋は除湿機がフル稼働。
お子さんが幼稚園や学校にいる間の時間で
主婦の皆さんが作業をなさっていらっしゃいました。

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こうして仕立てられた茶葉は、
夏の間、じっくりと寝かせて熟成させます。
茶道では11月に入ると、茶壺の封を切り、石臼で挽き、
その年の新しい抹茶として頂く儀式をいたします。
これが、茶人のお正月と言われる「口切りの茶事(ちゃじ)」です。


抹茶は、茶道において、
自然の恵みと関わる方々への感謝のシンボルなのです。



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◯農園さんならではのご馳走



今回の訪問では、
農家さんだからこそ味わえる
ご馳走もいただきました。



収穫直後の茶葉を蒸らして乾燥させた(あらテン)。
このままパリパリと頂いちゃいます。
うま味たっぷりで後引きの美味しさ✨


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旨みたっぷり!お酒のあてにもオススメ。





てん茶をそのまま煎じると、まるでお出汁のようなうま味!
ご飯にかけて…これぞ本物のお茶漬け。
ほかには何もいりません!

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本当に美味しいお抹茶は、石臼で一時間じっくり挽いて、たった20g...。
気が遠くなる作業ですが、急いで挽くと苦い抹茶になってしまいます。

余談ですが、売れない芸者さんのことを
裏で抹茶を挽く時間があることから
昔は「お茶ひき」さん、なんて呼んだりしたそうですね😆

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◯将軍献上品クオリティ


このようにして大切に大切に育てる秘伝の抹茶は、ほんず製法といい、
金粉1グラムと抹茶1グラムが同じ価値で取引される程、高価なものでした。

「金粉=抹茶」

えっ?とお思いになるかもしれませんが、
将軍に献上されたほんず抹茶は、
それ程の高い価値あるものでした。



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蛍光黄緑色こそ、ほんず抹茶の証


そして…
そのお味を現代にも受け継ぐ茶園さんが
あるのですから感激なのです。
全国でも数件のみにまで減少したそうですが、
利休の時代からの、本物の抹茶のお味を再現するため
製法を伝承し、日々がんばっておられます。



私が初めて孫右エ門さんのほんず抹茶を頂いた時、
「これが江戸時代のお味…‼︎」と大変に感動しました。
最近では、市販の抹茶は全般的に甘みを好む傾向にありますが、
まったりとしたうま味、喉越し、鼻に抜ける芳醇な香りは
これまでに体験したことのない素晴らしいお味です。



なによりも、
味覚でタイムスリップできる訳ですから、
いまでも鮮明に思い出せるほどのインパクトでした。
将軍献上品と同じ製法で、当時のクオリティを再現。
現代にあって、このお味を体感できるって、
本当にありがたいことです。






◯『本物』ってなんだろう


時代を超越する五感体験こそ『本物』であり、
茶道の醍醐味だと私は考えます。
その体験が心を潤し、人を幸せにする。
時を経ても、鮮明に思い出せる一期一会。
人を感動させるものが、本物だと思います。




お茶会で、目の前にする古いお道具と昔ながらのお点前で
いっぷくの献上品のお抹茶を頂いたなら...。

人、自然、宇宙、すべてとの繋がり、
「いま」「ここ」に至っていることへの感謝、
言葉や国境を越える普遍的な価値を味わって頂けるでしょう。

二月の大徳寺でのお茶会をご体験された方々が
今でも思い出しては感動新たになさるのも、
『本物』を五感で体験されたからに他なりません。



本物は裏切らない。



どこかで聞いたことのあるフレーズですが、
正にその通りだと思うのです。


五感体験を、今どきの用語で表現すると
「マインドフルネス」になります。
私は、最高にクオリティの高いマインドフルネスを
茶道を通して味わって頂きたいと考えています。


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大徳寺瑞峯院にて茶会
濃茶をほんず抹茶で練りました。






◯茶道と抹茶のこれから


抹茶はお点前にはなくてはならないもの。

茶室にあって、お客様とのコミュニケーションを円滑にする要であり、

茶碗の中のお茶には、自然の恵みと生産に関わる方々の思いが詰まっています。




茶会の中心にある『お茶』。




茶道が伝統文化として継承され続ける中で、
抹茶そのものについても
もっと光を当てていくことで、
更にその魅力が広がるのではないかと思います。


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◯残したい本物の「抹茶」




本物は美味しい。

本物はカラダに優しい。



抹茶は、茶葉そのものを摂取する食品です。
抗がん作用、抗酸化作用、血圧コントロール、美容や免疫力アップなど
様々な効能がある栄養価に富んだスーパーフード。
カフェインが穏やかに作用するため
リラックス効果や仕事の能率もあげてくれるでしょう。


お点前にこだわらず、
日頃から茶筅を振って抹茶をいただく習慣が
もっと広がればいいのにな、と思っています。
もちろん、お茶碗を手にする時間は、ひとときのマインドフルネスを意識して。
自然の恵み、関わる方々すべてへの感謝の気持ちと共に味わいます。






また、今回の茶園訪問で、とても印象的だったのは、
地域の皆さんが総出で、作業をされている様子です。
覆いの下のあちらこちらから
楽しそうなお喋りや笑い声が聞こえてきました。

年に一度の収穫期。
数百年間、変わらない初夏の風物詩なのでしょう。
残したい原風景だと思いました。

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お茶摘みを楽しみにされている地域の皆さん
楽しそうなお喋りと笑い声が絶えません。



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この道ひとすじ
太田さんのお母さまと。



茶畑でも機械化と効率化が進み、
いつか手積みがなくなってしまうのでは...と、
オーナーの太田さんは危機感を抱いておられました。
手積みは、やっぱりお味が違う。
残念ながら、このような伝統的な製法を守っている生産者さんは
全国でも(世界中で)ごくわずかだそうです。






◯抹茶のロマネ・コンティ『しろたえ』


品質と樹齢を守るため、収穫を年に一度にとどめ、

地域の方々も総出で一枚ずつ手摘みにこだわる。

熟練の生産工程、その成果物としての最高品質。

妥協せず、究極までこだわった抹茶は、

まさに【抹茶のロマネ・コンティ】と言えましょう。




同行した私の母は、太田さんのお話を聞きながら、

ありがたい、ありがたいと

何度となく涙ぐんでいました。

本物は、人を感動させるのです。



手塩にかけて育てられた茶葉は、

自然の恵みと、関わる方々の情熱と愛情の賜物だということが

私もよくよく分かりました。

本物とは何か。その答えを見せて頂いたように思います。



この度、京都茶舗孫右エ門製ほんず抹茶のお茶銘を

当家の家紋にゆかりある『白栲(しろたえ)』と命名させて頂きました。



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ほんず抹茶『しろたえ』が

これからの時代、本物にこだわる人たちによってますます注目され、

愛飲されるように、私も微力ながら応援し続けたいと思います。




また来年の収穫が楽しみでなりません。

太田さん、茶園の皆様、ありがとうございました!!




# by hoshinamachiko | 2017-06-06 13:31 | 茶の湯つれづれ

なごみ六月号

駐日ヨルダン大使ご夫妻にご協力頂きました特集記事
ただ今発売中の
なごみ六月号(淡交社)に掲載されています。
日ごろより親交のある大使夫人とは、
昨年9月号の本誌巻頭の撮影協力をし、
この度は、こちらの特集をコーディネートさせて頂きました。

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副題に【日本文化とヨルダン文化の共通性に惹かれて】とありますように、
大使夫人のシーファさんは、茶の湯を、
シルクロードが繋ぐアラブ文化という独自の切り口で捉え、
それらを両文化の友情の架け橋として紹介していらっしゃいます。

古帛紗や仕覆のお裂地、お軸の表装にみるダマスク模様。
イスラムのお祈りと、茶道の鏡柄杓や正座の姿勢の類似。
お茶のお稽古で得られる平穏で心休まる時間が
日に5回のイスラムのお祈りとも共通するなど、
知日家であり茶人でもある彼女だからこその視点は、
多くの示唆に富んでいます。


記事を通して、茶の湯の国際性、
そしてイスラム文化に親近感を
少しでも見出して頂けますなら幸いです。
ぜひご高覧くださいませ。



因みに…

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掲載のアンケート『わたしがお茶を始めた理由』の冒頭の小学生は、私の娘です。
私の思いが、娘にもそれなりに伝わっていることが嬉しいです。(^o^)


それからV6の長野くん!
お茶をされるんですね。
男性にも再び茶道が広まることを期待しています。







# by hoshinamachiko | 2017-05-23 18:12 | 出版物

伊勢神宮献茶式

伊勢神宮への参拝ならびに
茶道裏千家今日庵による献茶式へ参列いたしました。
当日はあいにくの小雨でしたが、
新緑はさらに色鮮やかで美しく、
神宮の懐の深さに心洗われました。


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私の大叔父である鷹司大宮司(平成29年6月退任)の話によりますと、伊勢神宮には式年遷宮を代表とする「常若(とこわか)」の精神があるそうです。



形あるものは必ず滅びる。
でも、次の世代に伝承し続けることで、
常に生き生きと永続を体現することができる。



伊勢神宮では、年間千数百回に及ぶ神様へのご奉仕が、
戦争の時も震災の時も、
1500年間に渡り一日も欠かされることなく
今日まで続いていています。



想像するだけでも圧倒されますが、
流れる空気はとても優しく穏やか…。
心清らかになる感覚は
参拝者のどなたも経験されることでしょう。



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神代、今にあり。


世界にも類を見ない、古くて新しい永遠の「かたち」。
日本の地理的、民俗的な特徴も多分にあるけれど、
自然と人間が共存共栄する、世界に誇れるサステイナブルなシステムがここに凝縮されています。



自然の恵みと共に生かされていることに、
ただひたすらに感謝をする祈り。
儀式を通して丁寧に表現される真心と
技の粋が結集する宝物の数々。
日本人が連綿と大切にしてきた「和敬清寂」の精神も、
全てここにありました。



記憶に新しいG7サミットでも
各国首脳が揃って参拝されたことは
歴史に残る象徴的な出来事でした。
戦前の国家神道への回帰など
全く的を得ない議論だと私は思っています。
母なる自然への敬虔な信仰心に国境はない。
人間として最も崇高でピュアな祈りであると思うのです。




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前日の外宮参拝に続き、
献茶式当日には、まずは内宮を参拝。
お伊勢さまには、あれこれ細々
お願いごとをしてはいけませんね。
お祈りは感謝のみ。
またここにこうして戻って来られたことは
文字どおり、有難いことです。




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献茶式では、雅楽と舞のお神楽、
そして裏千家坐忘斎お家元のお点前により、
濃茶と薄茶の御茶一服が神様に奉納されました。


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お点前には人柄がにじみ出るものと教わりましたが、
正にそのようにお見受けし大変感銘を受けました。







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献茶式の後は、
神宮茶室の今日庵席にて心洗われる茶の湯のひととき。
美味しいお抹茶と和菓子、
お心入れのお道具の数々、
耳を澄ませばサラサラ流れる五十鈴川の流れ…。
神様に最も近い場所でいただくいっぷくの贅沢なこと!!




神宮茶室は、
松下幸之助発案で10億円をかけて寄進されたお茶室。
今日庵席は、例年、こちらの広間にてお釜を掛けられます。
また、春と秋には特別公開もされる貴人茶室は、
貴人口もご立派な、最も威儀の正しい茶室と言えましょう。
これまでにたった一度だけ、
常陸宮両殿下をお招きしてご使用になったのみだそうです。



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さて、東京の日常に戻り、
夢を見ていたのかしらと思うほどのギャップ…。
いえいえ、全ては繋がっているもの。
繋げなければならないもの。
都会の真ん中での茶の湯にも、必ず意義があるはず。
自然、命、感謝。
日々の中で、もっと意識的にフォーカスしてみたいです。




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Attended the Ise Jingu shrine tea ceremony conducted by the Urasenke Grand Tea Master Zabou-sai. At the ceremony, a bowl of matcha was served to Kami - God of Sun, through the traditional ceremonial manner, followed by gagaku Japanese classic court music and dances.

With a deep spiritual atmosphere, Ise Jingu has been the pride and the symbolic faith of Japanese people for over two-thousand years. It is the center of Shinto, Japanese indigenous faith, maintained in its original form thanks to a unique retail of renewal.

While walking through the thousand-years old wood and the prayer for Kami, who is placed in a brand new shrine every twenty years for the last fifteen hundred years(!!), it is so natural to feel the gratitude towards the gift of nature and the linkage between the past and the future. There exists a very old but yet very new sustainable system of living with Mother Nature. https://www.isejingu.or.jp/en/

The same spirit underlies in the Chanoyu, Japanese tea ceremony - Harmony, Respect, Purity and Tranquility. These are what we are trying to express and share symbolically through a bowl of matcha.

# by hoshinamachiko | 2017-05-16 10:08 | 茶の湯つれづれ

葉山芸術祭2017

五月の連休中に葉山文化園ギャラリー蓮にて開催された
葉山芸術祭の特別企画
湿板光画家エバレット・ブラウン氏の
『日本の面影』作品展。
このイベントに合わせたトークイベント
ゲストスピーカーとして登壇させて頂きました。


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湿板光画家であり、
ジャーナリストとしても世界的にご活躍されているエバレット・ブラウンさんは、
日本文化に造詣が深く、
各分野に人脈の広いこともあり、
内閣府クールジャパン諮問委員
などの要職も歴任されています。


私は、エバレットさんとは
いま、変革の時代に、
伝統的な日本文化を再評価することで
新しい時代を切り拓くヒントとする
平成版の文化サロン「会所プロジェクト」立上げからのご縁があり、

伝統を引き継ぐ家柄の若い世代を
湿板写真にて撮影するシリーズ"The Japanese" にも
被写体としてご協力しました。







対談では、茶の湯について、その歴史を辿り、
時代に合わせてその役目が移り変わってきたことを踏まえつつ、
いま私が思うこと、
そして未来の茶の湯のあり方を模索しました。


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スピードの速い都会での生活において
茶の湯がどのような役割を果たせるのか。


グローバル時代にあって
日本以外の国の方々が何を期待し、
何を求めて茶室を訪ねるのか。
その普遍的な価値とは何か。



お稽古という言葉の語源である、
古事記の序文の「稽古照今」(古いものを学び、それを今に照らす)が指し示すように、
不確実な時代だからこそ、
伝統に立ち返り
そこからヒントを得ることの必要性。


それらから、私なりに導き出した
今ここにあるという感覚、
マインドフルネスをキーワードに
これまでの経験を交えながら
国際的な茶会や、ヨガと茶の湯などの活動をご紹介いたしました。



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同じく登壇された、梶井宮御家流家元の藤原素朝さんによるいけばなが、会場に華やぎを添えていました。




葉山や鎌倉エリアの文化サロンということもあり、
各方面でご活躍の方々にお集まり頂き、
たくさんの素敵な出逢いもありました。



また、
「茶道に対して、ぼんやりとしていたイメージを
言葉にしてもらえて、勇気をもらえました。」
との感想を若い方を中心に頂き、
同世代が持つ茶道への想いが表れていると感じました。






最後にこちら…


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徳川将軍家の菩提寺、上野寛永寺葵の間にて、
エバレット・ブラウンさん撮影の私の肖像になります。
まるでご先祖様のようだと娘たちには言われましたが、
最後の将軍がご維新の際に江戸城を明け渡した後に蟄居されたお部屋での撮影でしたので、
そのような雰囲気が醸し出されているのも当然かもしれません。


幕末期の湿板写真という撮影法で
現代の被写体を撮ることで
日本の面影を感じ取ることができるエバレットさんの作品は
観る人をタイムスリップさせる不思議な力があります。
(撮影の秘話はあらためて!)



末筆ながら
連休中の貴重なひとときをご一緒下さいました皆様、
そして葉山文化園様に心より感想を申し上げます。
私自身にとりましても、
これから進むべき方向性を考える貴重な機会となりました。
ありがとうございました。




# by hoshinamachiko | 2017-05-05 00:05 | Events イベント
ほぼ日刊イトイ新聞の海外版Hobonichi Techo 2017に、
茶道の英文インタビュー記事掲載の協力をさせて頂きました。
記事では、英語にて
海外の方に茶の湯について分かり易くご紹介しています。


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発行元の株式会社ほぼ日は、
コピーライターの糸井重里さんが代表をされている
オンラインのクリエイティブ企業で
海外へ向けての商品展開や発信も積極的に行なっています。

中でも人気のほぼ日手帳は、
全国のロフトにて12年連続売上げナンバーワンを誇り、

その英語版のHobonichi Techo
世界83カ国で売上50万部の実績がある
とても人気の高いサイトです。


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昨年、ほぼ日手帳2017英語版のおまけページに
茶道についてのコラムを監修させて頂いた際、
打合せの席にて
私があまりにも色々なことをしゃべるものですから(笑)
編集のご担当者に
「1ページには収まりませんね…。特集記事にしましょうよ!」
とお声をかけて頂き、本企画は実現しました。


英語版の茶道インタビュー記事は前後編の二本立てで
本日発行の前半はこちらになります。
ぜひご高覧下さいませ。




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記事では、
従来のお点前解説ではなく、
茶道とは何か、その精神や見どころなど、
多くの外国人が関心を持たれる部分に光を当てました。

海外からのお客さまに質問をされるのも
この辺りではないかと考えたからです。


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敷居が高い、決まり事が多くて大変そうなイメージの否めない茶道かもしれませんが、
記事には私の30年分の茶道人生を詰め込み(!)
その魅力を分かりやすくお伝えしたつもりです。
懐石、濃茶、薄茶と進む茶事の流れをご説明しながら、
茶の湯って?その目的は?どこが見どころ?などを
海外の方に向けてご紹介していますが、
きっと多くの日本の方々にもご興味を持って頂けるのではないかと思います。


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お茶会や作法は全てコミュニケーションですが、
最も大切なのは五感をオープンにして楽しむこと。
日本文化の宝箱である茶道のいろはを
海外の方にご紹介する場面にて、本記事をぜひご活用下さい。

Hobonichi Techo2017 および
インタビュー記事の監修におきまして
お世話になりました株式会社ほぼ日のご担当者さまに
この場を借りて厚くお礼を申し上げます。


Gratefully announcing the issue of the featuring online article about the Japanese tea ceremony on Hobonichi, Japan's most popular daily planner. Tranquilitea collaborated with the Hobonichi to introduce the overseas readers what the Japanese tea ceremony is, by following the tradition with Machiko Soshin Hoshina. Hobonichi is one of the most popular planners in Japan and now has over half a million users around the world. The article comes in a two part composition. I hope you enjoy the beauty and tranquil essences of the Art of Japan through the article. The second issue is also coming up soon!

# by hoshinamachiko | 2017-04-12 13:16 | 出版物

徳川美術館

思い立って、名古屋へ春の遠足に。

20年前、新婚時代を過ごし、
長男を授かった甘酸っぱい記憶の土地には、特別な思い出があります。
当時お手伝いをさせて頂いた徳川美術館学芸部の皆様とも
嬉しい再会を果たせました。


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徳川美術館は、
尾張徳川家ゆかりの大名道具1万件を収蔵する美術館。
現在開催中の
『日本最大級の大名婚礼調度〜さちぎみ様のお嫁入り〜』展では、
江戸後期、近衛家から尾張徳川家へ嫁がれた福姫の
婚礼支度を一堂に集めた企画展を開催中です。(4/9まで開催中)
http://www.tokugawa-art-museum.jp/


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大変見応えがありました!

婚礼調度品は、今のお金で総額約50億円!
お籠は最高級仕様のロールスロイス級✨
21日をかけて京都から市ヶ谷(現在の防衛省)まで
700人のお嫁入り行列だったそうです。
道中泊まる先々、新調のお宿が用意され、
それはそれは雅なものだったでしょう。


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しかし、結婚後たった4年で
天寿を全うされたというお姫様😢

つい180年前の日本のお話です。




調度品には、日常の身の回りのあらゆる品々を、
福姫様のトレードマーク菊折枝紋蒔絵でお誂え。
大奥の様子は殆ど文献などには残っていないそうですが、
こうして残された品々から
当時の様子をいきいきと想像することができます。


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眉を剃り、お歯黒をつけ、
香を焚き染めた着物を日に5回お召し替えして、
貝合わせ遊びや聞香を楽しむ
祭礼行事が毎週のようにあり、そのお支度など、
福姫には70名の侍女
150名の男性役人が付いていたそう。

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烏の濡れ羽色に染めたお歯黒は鉄分補給にはなるものの、
柿渋のような味だそうで、
美のためにはガマン!だったのでしょうね💦

これも、つい180年前の日本のお話。




とあるご縁でお繋ぎさせて頂いた、
菊折枝紋蒔絵の碁盤、双六盤、将棋盤の三面は、
無事に徳川美術館へ里帰りすることとなり、
今回の展示にも新たな収蔵品として陳列されています。
蒔絵の模様から新しい学術的発見もあったそうです。

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写真中央段の三面。
今回、尾張へのお里帰りのお手伝いが出来ました



敷地内の宝芳亭にて
艶やかな雛御膳も美味しくいただきました!

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三つ葉葵の御紋のお干菓子は
お社中の子供達へのお土産に

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オトナの春の遠足🌸✨
ぜひ足を運んでみて下さい。

I visited the Tokugawa Art Museum in Nagoya city, where I used to work as an curator assistant. Over 10,000 items of the breathtakingly gorgeous Shogun family's art collection, including the Japan golden-lacquered wedding collection (5 billion yen!!!) are stored and displayed. Worth visiting, so when you are in Nagoya, don't miss to drop in!

# by hoshinamachiko | 2017-03-08 22:14 | 茶の湯つれづれ
日本とのご縁の深い
駐日ヨルダン王国大使ご夫妻にご協力を頂き、
茶の湯を日常で楽しまれる
和やかなご様子を取材させて頂きました。


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同年代の夫人とは、お茶や子育て談義などで、いつも仲良くして頂いています。





ご夫妻は、大の日本贔屓。
20年以上に渡り日本で生活していらっしゃいます。
夫人は、大学時代には数寄屋造りを研究され、
最近では茶道のお稽古にもご熱心で
公邸でも気軽に茶の湯を楽しまれています。


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アラブと茶の湯。


一見繋がりのなさそうな両者ですが、
さかのぼること1300年以上、
はるかシルクロードを渡り
アラブのデザインや思想は
奈良時代に花開いた天平文化に大きな影響を与えました。

以来、正倉院の宝物は
いつの時代も人々の憧れであり
その意匠は茶の湯の世界にも
積極的に取り込まれていきました。


例えば、古帛紗や仕覆に用いられる裂地。
正倉院模様にある
「緞子(どんす)」の語源は、
ペルシャの織物である「ダマスク」です。
異国情緒とロマンを感じますね。




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大使夫人お見立ての茶碗は
大きさや質感もぴったり!
アラビア文字で「寿」など、
おめでたい言葉が書かれています。

文化は違えど
幸福を祈る気持ちは同じ…
因みに右から左へ読むそうですよ。






公邸に美しく飾られているアラブの美術工芸品
説明をうかがう程に
来客をもてなす おもてなしの心を
感じずにはいられません。

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手前は 客人をもてなすアラビアン・コーヒーセット
壁には 世界遺産ペトラ遺跡の絵画
映画インディージョーンズのテーマソングが聞こえてしまう…世代がバレますね(笑)


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アラビアン・コーヒーは
茶の湯と同じく、
心尽くしのおもてなし文化なのだそうです。
作法には客人への歓迎、
そして、契りを交わす社会的な象徴として
大変深い意味が含まれているそうです。




撮影後には
アラビアン・ランチを
ご馳走になりました。


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ラクダの毛で編まれた
透き通るようなガウンをお召しの夫人
美しい〜〜✨✨


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野菜やハーブ
オリーブオイルをふんだんに使った
ヨルダンのお料理の数々✨

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ペースト各種
レンズ豆、ナス、ナッツ、パプリカなど
いずれもオリーブオイルの香り高く


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ゴマの手作りパン


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パセリとスペアミントのサラダ
レモンが爽やかに


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葡萄の葉包み蒸し 中にはお米とハーブ
ほうれん草のペイストリー
ムギとナッツのコンソメ炊き などなど
いずれもとっても美味!!


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デザートには
ローズウォーターの香るババロア
乾燥ナツメやナッツ
焼き菓子や果物など



ため息の出るほど細かく美しい
寄木細工のボックスには
ピスタチオの焼き菓子がぎっしりと!!
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ちなみに箱根の寄木細工とは
製作の工程が異なるそうです。
当時伝わった品物から
日本で新たな技法を生み出したのでしょうか…





茶道をこよなく愛する
造詣の深い夫人とは、
ご一緒する度に
とても豊かな時間を過ごさせて頂きます。

夫人にとってお茶を点てるひとときは
イスラムの祈りにも通じる
心穏やかな大切な時間なのだそうです。



そして

ヨルダン、シリア、パレスチナは
言語、風土、食べもの、宗教など
文化圏としてひとつであり、
国境線はあくまで政治的な線引きとのこと。

大使夫人はじめ、多くの人々が
シリアの凄惨な現状や
イスラムに対する偏見に胸を痛めていることは
私たちにも十分に想像できましょう。




シルクロードで繋がる
アラブと日本。


今日みる
混沌とした世界情勢を理解するためにも
互いに文化の交流を続けることは
とても大きな意味があることだと
私は感じています。



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ハダド閣下とシーファ夫人
お忙しい中のご協力を
誠にありがとうございました。

本取材は
なごみ6月号の特集に掲載予定です。

# by hoshinamachiko | 2017-03-05 10:00 | 出版物

Business Times英字新聞掲載

今年2月、スリランカの首都コロンボにて
熱狂のうちに初開催された日本博2017
会期中の三日間を通して席主を務めさせて頂きました
地元ビジネス紙に掲載されていました!


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スリランカ仏教のお坊さまに
一碗を差し上げた時のシーン。

紙面トップにも茶会の写真が掲載され
現地での関心の高さを実感しました。


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帰国後、早速お稽古にて子ども達にも報告。
日本で大切にされてきた伝統的な文化が
世界中の人から
驚くほどリスペクトされていることを伝えたくて。




# by hoshinamachiko | 2017-02-21 13:00 | 出版物