茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

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新年のご挨拶

年始にあたり新春の寿ぎお慶び申し上げます。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り致します。

ねずみ年年女、十二支はじめの年ですが、今年も変わらず引き続き、茶の湯のあるくらしの豊かさを、国内そして海外にてお伝えして参ります。



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松楽作 五輪子年楽茶碗


2020 年は、私のホームシティ東京にてオリンピック・パラリンピックが開催されます。多くの外国人が訪れるこの機会に、日本のおもてなし、茶の湯と日本の心に出逢うお手伝いができればと考えています。


また、これまでお茶にご縁のなかった方々に、茶の湯を教養として、マナーとして、また、コミュニケーションスキル、デジタル・デトックス、マインドフルネスなど、本物だからこそお伝えできる多彩な切り口で、楽しく、分かりやすく、工夫をしながらお伝えして参ります。




ロースドルフ城古伊万里再生プロジェクト
5年前、駐日オーストリア大使公邸で催させて頂きました小さな茶会のご縁から、国際的な活動へと広がっております「オーストリア・ロースドルフ城 古伊万里再生プロジェクト」。私の想いに共感して下さる方々の惜しみないご協力により、第一線でご活躍中の日本の研究者による現地調査および修復を経て、いよいよ今秋、東京・大倉集古館にて特別展の開催となります。陶片たちのロマンと悲劇、数奇な物語を多くの方にお伝えし、世界の歴史に刻まれた日本文化の存在感をおつたえできる機会を、今からとても楽しみにしています。


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海外にて記念茶会
展覧会に合わせて、10月にはオーストリア・ロースドルフ城にて記念茶会をさせて頂きます。プロジェクトの始まりとなったのも茶会でした。

また、ご縁を頂き、五輪イヤーにちなみ、初めてイギリスでも茶の湯プレゼンテーションをさせて頂く予定です。


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対談集の刊行
秋には私の2冊目となる本の出版を予定しています。茶の湯の魅力を切り口に、日本文化の達人、人生の大先輩である著名な方々との対談をまとめたものになります。(塗師の中村宗哲さん、MOA美術館長の熊倉功夫さん、禅僧の藤田一照さん他)。どうぞお楽しみに!




日本文化・茶の湯に思うこと
私たちの国には、残すべき価値あるもの、伝えなくては勿体ない、美しいものが沢山あります。和食、きもの、やきもの、漆器、お香、書、いけばな、建築、そして、おもてなしに代表される和の心。それら全てが茶室の中に凝縮しています。

いま、日本文化の魅力に世界の人々が気づき、敬意を払い、もっともっと知りたいと思っています。

歴史の深さ、類い稀な感性、匠の技に出会う。そしてその先に気づく、自然への畏敬、祈り、そして共生。

日本文化が人々を魅了するのは、その根底に、世界が直面している諸問題、特に内なる心の在りようについて、未来へのインスピレーションがあるからだと思います。




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名誉師範追贈 今日庵にて


昨年11月には、千玄室大宗匠の直々の思し召しにて、お家元より亡き曽祖母・保科武子(香淳皇后女官長)への名誉師範追贈がございました。お茶を、日本文化を、そして和の心を、代々が大切に伝えてきた歴史を肌で感じる、たいへん貴重な機会でした。


子年は十二支のはじめ。
干支がぐるりと無事に、平和に巡るようにお祈りしています。そして、

「伝えるべきことがある」

という信念に従って、この一年も誠実に歩んでまいります。本年もどうぞ宜しくお願い致します。


令和二年一月





by hoshinamachiko | 2020-01-01 10:00 | 茶の湯つれづれ