茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

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ウィーン近郊の古城ロースドルフ城にて、日本オーストリア友好150周年記念事業を進めています。今回の訪問では主に現地での活動の充実を目指しました。



プロジェクトをご紹介するにあたり、短いPVを作成しています。写真は城主夫人との対談中。壁のタペストリーは麻地に描かれた300年前の当時のまま。静かに歴史を語りかけてくるように感じます。

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陶片の間にて

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ウィーン近郊のロースドルフ城には、調度品として歴代城主が愛した陶磁器コレクションがあります。歴史的にもとても価値の高い品々ですが、第二次世界大戦末期、お城は旧ソビエト軍に接収され、それらは破壊の限りを尽くされてしまいました。戦後、城主のご意向で戦争遺産として城内にて一般公開されてきましたが(要予約)、その存在はこれまでほとんど知られていませんでした。
2015年、東京のオーストリア大使公邸にて催した茶会をきっかけに、私はこれらの陶片たちと出逢いました。「破壊」から「再生」へ。現在、日墺共同の国際的な平和プロジェクトとして進めています。(2020年10月よりホテルオークラ東京内の美術館・大倉集古館にて展覧会予定。詳しくはこちら





お城では城主様が丹精される見事なバラが満開でした!🌹✨

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愛犬ボードーは、私たちをいつもエスコートしてくれます。

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ウィーンでは、工芸の名門・国立ウィーン応用美術大学にて打合せ。学術研究の分野にて、日本とオーストリア両国の将来的な協力体制について話し合いました。コーディネイターとしても頑張っています💪✨


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なんと!
オーストリア国営放送ORFのインタビュー!
私たちの来訪を待ち構えていて下さったようで、いきなり本場でしたが(汗)英語でのインタビューは一発クリア!熱く語りましたよ〜


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日本での報道を受けて、現地での関心の高まりと手応えをしっかりと感じることができ、とても嬉しいです!



インタビュー中に見せて頂いたアウガルテンのリヒテンシュタイン家コレクション図録。眺めるだけでもため息…💗あまり知られていませんが、西洋磁器のルーツは、もとをたどれば日本の古伊万里に影響を受けたやきものなのです。

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プロジェクトメンバーとアウガルテン工房の見学もしました。お隣の敷地はウィーン少年合唱団の拠点で、歌声が漏れ聞こえる素晴らしい環境でした。

西洋磁器ではマイセンに次いで歴史の古い名門ブランド・アウガルテン。その前身であるハプスブルク家御用窯のウィーン磁器工房の貴重なアンティークは、ロースドルフ城の陶片群の中にも点在しています。


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先日訪ねた佐賀県有田市の窯業の現場を思い出し、歴史に裏打ちされた製造工程、海を越えた匠の技の素晴らしさに触れることができました。




ウィーンの中心、シュテファン大聖堂はハプスブルク王家の象徴。前後に駆け足で前を往復するばかりでごめんなさい。バロック様式の荘厳さに圧倒されます。

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滞在中は6月にして30度を超える暑さ!
なにかと理由をつけてはカフェタイムも楽しめました。🍰☕️✨
ここは1870年代創業の老舗カフェ・ツェントラル。

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ウィーンはカフェ天国✨
ティータイムでしたがウィンナーシュニッツェルをしっかり注文するの巻😆



展覧会の大成功と息の長い国際的なプロジェクトへの成熟を目指して、これからも真摯に取り組ませて頂きます。ご支援のほど何卒よろしくお願い致します!!




by hoshinamachiko | 2019-05-25 17:27 | 茶の湯つれづれ

美しいキモノ 夏号

婦人画報の『美しいキモノ』夏号「きものMy Style」(p138-139)に掲載いただいています。
女優さんか職人さんがメインの着物専門誌に登場してよいものかと思いましたが、
同世代がお着物を愉しんでくれるきっかけになるなら!と協力させていただきました。


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ちょうどよいタイミングに錦鯉がみごとな水紋をつくってくれました!

右ページの単衣訪問着は家に伝わるアンティーク。
私が初めて海外にて茶の湯プレゼンテーションをしたスリランカ・コロンボにて着ました。

長襦袢や肌着も夏仕様に麻素材を身につけて三日間のお茶会をこなしましたが、
蒸し暑い南国の気候でも快適そのもの!
天然素材の威力!
この体験には本当に驚きました。

大ぶりの百合に青い蝶の大胆な友禅は、下前身ごろまでぐるりと一周贅沢に描かれています。
古いものなので大切に着ています。






こちらは、公私でお付き合い頂いている江戸小紋職人・四代目廣瀬雄一さん作の絽のお着物。

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鮫小紋に斜め竹の二重鮫技法、水色の裏しごき、
身ごろの模様があう絵羽仕立ての薄物は、まさに工芸品。

いつかは廣瀬さんの江戸小紋を。。。と夢えがいていましたが、この度出会ってしまいましたw

こちらも100年前の伊勢型紙で染めたものだそうですが、
まったく色褪せないどころか、とてもモダンです。


帯は、祖母が娘時代の1930年代にニューヨークを訪問した際に締めていたもの。
父親が外交官だったこともあり、建設中のロックフェラーセンターに登ったエピソードを懐かしく思い出します。



着物は国際親善の場で印象的に華やぎをもたらします。
来年には東京オリンピックもありますし、
訪日客を着物でお迎えできたらステキですね!
その際にはぜひ、その一枚にどんなストーリーが込められているかも説明して差し上げてください。
ただ美しいだけではない、伝統と技、文化そのものであることが感動となるからです。





ストーリーのあるクラシックなアイテムに、モダンを合わせるのが、
わたしの大好きなコーディネートです。
いずれ娘たちにも伝えていきたい、そんな着物をご紹介させていただきました。

『美しいキモノ』夏号は5月20日発売です。

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by hoshinamachiko | 2019-05-20 06:00 | 出版物