茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

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おもてなし雑感

懐石料理の原点は茶の湯にあると言われています。いっぷくの濃茶を飲み回し、主客が一体感を創り出す。この一期一会のハイライトシーンにむけてお腹を整えるのが懐石料理の由来で、懐に温めた石を入れ空腹をしのいだのがその語源です。シンプルな一汁三菜が、徐々に形を変え、贅を凝らしたもてなしの数々となりました。


ここは都内屈指の予約の取れない和食の名店。半年も前から予約を入れて下さった先輩にお連れ頂きました。入店時の心地よい緊張感、去り際の充足感と名残惜しさに、お茶事(ちゃじ。懐石、濃茶、薄茶のフルコースの茶の湯のおもてなし)に通じるものを感じました。ご一緒させて頂いた外国籍のご夫妻も大いに満足のご様子でした。





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さて、ここからは老婆心…。

一流をうたうならば、サービスを提供する方も少しだけで良いのでお茶のお稽古をしてほしい。日頃からきものを着ることも心掛けて欲しい。先人が辿り着いたもてなしの完成形=茶の湯。この世界にちょっぴり触れるだけでも、より質の高い和のホスピタリティに繋がっていくのでは?すばらしいお料理の数々だっただけに、サービスで画竜点睛を欠くのは勿体ないです。



お客さんも、食べログのランキングや点数に目をくらませず、時には辛口のコメントで主客互いに緊張感のある切磋琢磨を。これまたお茶に通じるという意味で、茶の湯は日本のおもてなしの原点であり究極だなぁ。とひとり納得してしまいました。




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by hoshinamachiko | 2019-03-21 16:35 | 茶の湯つれづれ
学生時代より続けてきたお茶のお稽古。卒業、就職、結婚、出産、子育て…。趣味を手放さずにいられたことが、18年ぶりの”社会復帰”に繋がりました。家族の理解も大きく、とても感謝しています。

日経ARIAのインタビュー後半となる今回の記事では、家族を支える専業主婦から一歩を踏み出したきっかけ、その時感じていた不安やこれからの夢について取り上げて頂きました。

日経ARIAは、40代50代の女性向けのネット媒体。
お陰様で前半のインタビュー記事はアクセスランキング上位に!ありがとうございます!



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帯を締めて稽古場へ通うことは、日常から切り離された特別な時間で、どんなに忙しくても決して辞めたいと思ったことありませんでした。


まわりの人に喜んでもらえることが嬉しくて、ママ友や子ども達との小さな茶会からはじめ、少しずつ活動が広がり、この3年間で大使館や国際会議、海外でのお茶会、淡交社の連載や出版までさせて頂きました。



なかでも外国人のお客様とのご縁は、ときに思いがけない方向へ未来を導いてくれます。
ウィーン近郊のお城の城主ご夫妻にお茶をいっぷく差し上げたことがきっかけで、古伊万里再生プロジェクトが立ち上がりました。
オーストリア大使館の後援をいただき、日本とオーストリアにて展覧会を開く夢を実現するため、一般社団法人を立ち上げて準備を進めています。
これも全てお茶のご縁から始まりました。



小さなことから夢を一歩ずつ。
自由と充足感のある、これからの女性のいき方。
日経ARIAインタビュー後半は、そんな切り口で取り上げて頂いています。どうぞご覧下さいませ。



by hoshinamachiko | 2019-03-13 22:51 | 出版物