茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

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初めて本を書きました。
タイトルは『英語DE茶の湯 こんなとき、どうする?!』。淡交社より2018年7月刊行を前に、オンライン各社の先行予約が始まっています。
一昨年の雑誌「なごみ」連載をもとに、新たにエピソードやエッセイを書き下ろしました。お茶会に外国人のお客さまをお招きする際の便利なフレーズを、中学校卒業程度(英検三級)の英語力でご紹介しています。楽しい漫画やエッセイで、実践力も学んで頂けます。
発売を楽しみにお待ち下さいませ!

著書 『英語DE茶の湯 こんなとき、どうする?!』(淡交社)
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by hoshinamachiko | 2018-06-24 23:56 | 出版物
大使公邸でのお茶会がご縁で出逢うこととなったウィーン北部の古城に眠る日本の伊万里焼コレクション。専門家のお力を得ることで、プロジェクトは大きく進展しはじめています。

2018年3月。調査、修復、そして展覧会を視野に、日本の陶磁器研究第一人者荒川正昭氏(学習院大学教授)をプロジェクトリーダーにお迎えして、はるばるウィーン北部のロースドルフ城を再訪しました。
国立歴史民俗博物館の日高薫教授も科研費研究の一環としてご同行くださるという、この上ないチーム編成で、古城滞在の四日間はとても有意義な時間でした。

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日本から専門家が古城入りし本格的な調査がスタート!
家族や友人も春休みを利用して プロジェクトチームのメンバーとして参加してくれました



調査の結果、陶片の約八割は東洋陶磁器、その約半数は日本の古伊万里であることが判明しました。
17世紀から18世紀のごく限られた期間に、主にヨーロッパ向けの輸出品として作られたこれらの焼物は、いずれも重要文化財クラス。国内に残されている事例が殆どないものばかりで、海を渡った陶磁器を長年にわたり調査されている荒川教授も、初めてご覧になるものも含まれていたのですから驚きです。
コレクションは、それらが陶片となってしまった戦争という悲しい史実にとどまらず、学術的な価値も非常に高いということが判明しました。(詳細は、雑誌「茶道の研究」5月号 荒川教授寄稿文をご参照下さい)



また、本件についてはNHKウィーン支局の取材班も合流し、映像とインタビューを収録。
近日中に何かしらの形で放映される見通しです。

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折しも来年、2019年には日本とオーストリア両国の外交樹立150周年を迎えます。
このタイミングに古城の陶片たちがベールの陰から表舞台に出ることに、本プロジェクトのオーガナイザーとして少なからぬ意義を感じています。
今後の計画は、更に現地での調査を進め、修復、そして日本での展覧会企画まで視野に入れて参りたいと考えています。

ローフドルフ城の陶片コレクションは、西洋に渡った伊万里焼が、ヨーロッパ各地の他の古城にも残されている可能性を示唆するものだそうです。
ロマンはますます広がってきました。
今後とも各方面の皆々様にご指導を仰ぎながら、プロジェクトを支えるお役目を務めて参りたいと考えています。


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ウィーン・ホテルザッハにて

by hoshinamachiko | 2018-06-01 08:00 | 茶の湯つれづれ