茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

在釜(ざいふ)プロジェクト

※English follows.
※やさにほ 託児あり(無料) 

こんにちは!
茶道家の保科眞智子です。
茶道歴は40年、その間20年は三人の子育てに専念。昨年一念発起して、東京藝術大学大学院に入学。現在は同大学院国際芸術創造研究科(熊倉純子研究室)で研究生をしています。

この度、東京藝術大学と足立区が共同運営する、北千住の古民家「仲町の家」にて、在釜(ざいふ)茶会をいたします。

11月17日(日)10:00〜16:00(最終受付)
参加費 500円(抹茶・和菓子つき)
初心者大歓迎、英語・やさにほ対応。託児ご希望の方はご予約ください。メール info@charen.tokyo / tel 09080242033

在釜とは、もともと明治時代のオープンハウス的なお茶会イベントで、茶人の家の軒先に「本日在釜」の看板が掛かっていれば、「釜が掛かっています。お湯がちょうどよく沸ていますので、お茶でもどうぞ。」の合図。誰でも中へ入ってお茶会に参加できるのです。これは100年以上の史実を辿ることができる、歴史のあるイベントですが、現在ではお寺など限られた所でしか見かけません。これを令和の東京下町・北千住にて蘇らせようというプロジェクトなのです。

場を開くこと。
そこでの一期一会は、どんな体験になるでしょう。

在釜を現代に甦らせることで、人と人の偶発的な出会いを楽しんだり、日本に古くから伝わる文化に触れたり。日常の風景の中に、誰もが「茶の湯」を楽しめる優しい場を作りたい。特に海外ルーツのある方々、子育て世代、障がいをお持ちの方々など、普段はお茶会に参加しづらいと感じている皆さんも気軽にいっぷくを楽しめる、開かれた場にしたいと思います。

また、北千住の古民家は、むかしと今をつなぐ場の力を発揮してくれるでしょう。世代を超えて、茶の湯を愉しんでいただけたらと思います。

※本企画は「アートアクセスあだち 音まち千住の縁 拠点形成事業 パイロットプログラム」の一環で実施しています。

協賛 東部ケミカル
協力 松崎こちゃっぴー(アーティスト)、長野新(釜師)、若林朋子(立教大学教授)


【やさしいにほんご(やさにほ)】
東京藝術大学(げいだい)と足立区(あだちく)による北千住(きたせんじゅ)の古民家(こみんか)で在釜(ざいふ)茶会(ちゃかい)をいたします。
ぜひあそびにきてください。こどもOK。

11月17日(日)にちようび
10:00〜16:00 うけつけおわり
出入り自由(いつでもはいれます)
ばしょ: きたせんじゅ・なかちょうのいえ
ひとり500円
おかしがなくなったら、おちゃかいはおわりです。

こどもOK。

お問合せ:  info@charen.tokyo
席主: 保科眞智子 


Tea ceremony gathering
“ZAIFU - TEA for ALL”

Date: Sunday, November 17th

Time: Open at 10:00, last call 16:00   ※Childcare available, reservation required.

Place: Nakacho House, 29-1 Senju Nakacho, Adachi-ku. Tokyo

Fee: ¥500 per person  (Japanese tea ceremony experience with matcha and sweets)


Contact email. : info@charen.tokyo

Supported by Adachi-ku, Tokyo University of the Arts, Tobu Chemical Co. Ltd,.


What is "Zaifu"?


"Zaifu" is a signboard hung outside of the tea master's house. It means, "The tea kettle is boiling at just the right temperature and the door is open to anyone who wish to enjoy a bowl of matcha."


In this project, we aim to revive the tradition of "Zaifu" at Naka-cho no ie, an old folk house in Kitasenju, opening a space for tea gatherings to the community just as tea masters once did. In today's society, where isolation is prevalent, we hope to remind people of the joy of spontaneous encounters and the pleasure of real connections.



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【現代在釜(ざいふ)とは】
もとは明治時代の茶会イベント「在釜」で、茶人の家の軒先に掛けられた看板「本日在釜」にちなむ。そのこころは「お釜が掛かっています。ちょうど良い湯かげんですので、どなたでも中へ入って一服どうぞ」という意味のオープンハウス的な茶会イベント。明治期の文献に確認されるが史料は少ない。

本企画では、在釜を現代の東京下町・北千住に蘇らせることで、かつての茶人たちがしたように等しく茶の湯の場を開きます。そして、さまざまなルーツ、社会的な属性ごとの孤立無縁が著しい現代社会に、リアルなつながりの楽しさ、美しさ、温かさを「在釜」で思い出してみたいなと思っています。


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本企画では、仲町の家に在釜を甦らせることで、かつての茶人たちがしたように、地域社会に等しく茶の湯の場を開きます。そして、孤立無縁が著しい現代社会において、茶の湯を介した偶発的な出会いの面白さや、リアルな繋がりの楽しさを思い出してみたいなと思っています。



※本企画は「アートアクセスあだち 音まち千住の縁 拠点形成事業 パイロットプログラム」の一環で実施しています。


by hoshinamachiko | 2024-05-17 13:02 | Events イベント