茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

トークイベント御礼


この度、代官山蔦屋書店主催『英語DE茶の湯 こんなとき、どうする?!』(淡交社)刊行記念トークイベントを開催させていただきました。週末の夜、お足元の悪い中にもかかわらず、満席の会場にてご清聴まことにありがとうございました。


トークイベント御礼_d0334837_02062646.jpg



速水流次期八代家元速水宗広様との対談は、私にとりましても学びの多い貴重な機会でした。流派の違いが茶道の本質を際立たせたことは、今回の企画ならではだったと思います。


茶道速水流が創設された平和な江戸中期と、現代の日本社会。若宗匠のお話によると、江戸中期の平和な時代の空気感が、茶道を体系立てて理解する、速水流の流儀に繋がっていったそうです。「なぜ服紗で清めるのか」「なぜその点前なのか」など、英語でお茶をする上で外せない視点とも共通するように私は思いました。いま、英語でお茶をしたい人が増えている理由は、訪日客が増えてきたことばかりではなく、伝統とその精神世界を体系立てて理解したいという平和な時代の風潮もあるのかもしれません。


本書が皆様のお役に立てることを心より嬉しく思います。ありがとうございました。


by hoshinamachiko | 2018-10-02 02:05 | Events イベント