茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

伊勢神宮献茶式

伊勢神宮への参拝ならびに
茶道裏千家今日庵による献茶式へ参列いたしました。
当日はあいにくの小雨でしたが、
新緑はさらに色鮮やかで美しく、
神宮の懐の深さに心洗われました。


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私の大叔父である鷹司大宮司(平成29年6月退任)の話によりますと、伊勢神宮には式年遷宮を代表とする「常若(とこわか)」の精神があるそうです。



形あるものは必ず滅びる。
でも、次の世代に伝承し続けることで、
常に生き生きと永続を体現することができる。



伊勢神宮では、年間千数百回に及ぶ神様へのご奉仕が、
戦争の時も震災の時も、
1500年間に渡り一日も欠かされることなく
今日まで続いていています。



想像するだけでも圧倒されますが、
流れる空気はとても優しく穏やか…。
心清らかになる感覚は
参拝者のどなたも経験されることでしょう。



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神代、今にあり。


世界にも類を見ない、古くて新しい永遠の「かたち」。
日本の地理的、民俗的な特徴も多分にあるけれど、
自然と人間が共存共栄する、世界に誇れるサステイナブルなシステムがここに凝縮されています。



自然の恵みと共に生かされていることに、
ただひたすらに感謝をする祈り。
儀式を通して丁寧に表現される真心と
技の粋が結集する宝物の数々。
日本人が連綿と大切にしてきた「和敬清寂」の精神も、
全てここにありました。



記憶に新しいG7サミットでも
各国首脳が揃って参拝されたことは
歴史に残る象徴的な出来事でした。
戦前の国家神道への回帰など
全く的を得ない議論だと私は思っています。
母なる自然への敬虔な信仰心に国境はない。
人間として最も崇高でピュアな祈りであると思うのです。




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前日の外宮参拝に続き、
献茶式当日には、まずは内宮を参拝。
お伊勢さまには、あれこれ細々
お願いごとをしてはいけませんね。
お祈りは感謝のみ。
またここにこうして戻って来られたことは
文字どおり、有難いことです。




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献茶式では、雅楽と舞のお神楽、
そして裏千家坐忘斎お家元のお点前により、
濃茶と薄茶の御茶一服が神様に奉納されました。


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お点前には人柄がにじみ出るものと教わりましたが、
正にそのようにお見受けし大変感銘を受けました。







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献茶式の後は、
神宮茶室の今日庵席にて心洗われる茶の湯のひととき。
美味しいお抹茶と和菓子、
お心入れのお道具の数々、
耳を澄ませばサラサラ流れる五十鈴川の流れ…。
神様に最も近い場所でいただくいっぷくの贅沢なこと!!




神宮茶室は、
松下幸之助発案で10億円をかけて寄進されたお茶室。
今日庵席は、例年、こちらの広間にてお釜を掛けられます。
また、春と秋には特別公開もされる貴人茶室は、
貴人口もご立派な、最も威儀の正しい茶室と言えましょう。
これまでにたった一度だけ、
常陸宮両殿下をお招きしてご使用になったのみだそうです。



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さて、東京の日常に戻り、
夢を見ていたのかしらと思うほどのギャップ…。
いえいえ、全ては繋がっているもの。
繋げなければならないもの。
都会の真ん中での茶の湯にも、必ず意義があるはず。
自然、命、感謝。
日々の中で、もっと意識的にフォーカスしてみたいです。




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Attended the Ise Jingu shrine tea ceremony conducted by the Urasenke Grand Tea Master Zabou-sai. At the ceremony, a bowl of matcha was served to Kami - God of Sun, through the traditional ceremonial manner, followed by gagaku Japanese classic court music and dances.

With a deep spiritual atmosphere, Ise Jingu has been the pride and the symbolic faith of Japanese people for over two-thousand years. It is the center of Shinto, Japanese indigenous faith, maintained in its original form thanks to a unique retail of renewal.

While walking through the thousand-years old wood and the prayer for Kami, who is placed in a brand new shrine every twenty years for the last fifteen hundred years(!!), it is so natural to feel the gratitude towards the gift of nature and the linkage between the past and the future. There exists a very old but yet very new sustainable system of living with Mother Nature. https://www.isejingu.or.jp/en/

The same spirit underlies in the Chanoyu, Japanese tea ceremony - Harmony, Respect, Purity and Tranquility. These are what we are trying to express and share symbolically through a bowl of matcha.

by hoshinamachiko | 2017-05-16 10:08 | 茶の湯つれづれ