茶の湯文化のバイリンガルナビゲーター 保科眞智子の活動ブログ Blog of a Japanese Urasenke tea master, Machiko Soshin Hoshina, based in Tokyo, Japan.

by MACHIKO SOSHIN HOSHINA

なごみ11月号 『英語DE茶の湯』

連載11回目のテーマは「お辞儀」です。
少し目を伏せて、お互いに距離をとって
頭を下げるお辞儀。


私たちにとっては日常的な挨拶の仕方も
日本人特有のユニークなコミュニケーション法として
握手やハグをする海外の方々からは
とても珍しい姿に映ります。


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茶席においては
畳の茶室や立礼席でも
お辞儀は何回となく交わされます。
数百年、千年と変わらない
日本のマナーの基本。
それがお辞儀です。


私もお辞儀が大好きで、
日本では日本流に外国の方にも
お辞儀でご挨拶したりもします。



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そう言えば、
海外から日本へ降り立ち、
空港のターンテーブルで預け荷物を待つ際などに
最初に目に飛び込むのが
お辞儀をし合う日本人の姿。

旅行者の多くはここで
「お〜!ニッポンに来たぞ。」と
異文化体験をするわけです。

私たちにとっては子供の頃より教えられた
当たり前の挨拶の仕方も
海外の方から見ればとてもユニークで興味深いのですね。

お辞儀には、角度や長さで
伝えたい気持ちの微妙なニュアンスを
表現することができます。
そこには、日本人らしい
きめ細やかなコミュニケーションを
感じ取ることができます。

また、日本人同士では
年功序列も暗黙のルール。
好むと好まざると、
年上?年下?と
何だかいつも自分の年齢を意識させられる気がして
そこだけはちょっと困りますね(笑)


海外のお客様には、そんなエピソードも交えながら
お辞儀についてもご説明すると
お話も弾み、楽しいかと思います。



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なごみ11月号の英語DE茶の湯、
どうぞご高覧下さいませ。




by hoshinamachiko | 2016-10-21 13:02 | 出版物